日経新聞を通勤電車でじっくり読むのは、私の毎日のささやかな
楽しみです。
興味のある経済の特集記事で買い忘れた号は、図書館に写しを
取りに行ったりすることもあります。
連載されている「私の履歴書」は、これまでも執筆者によって
は、興味深く読んだことも何度もありました。
しかし、現在連載されている「ねむの木学園」園長の宮城まり子
さんの寄稿記事には、ぐっと引き込まれてしまいます。
宮城まり子さんの名前と存在だけは、なんとなく知ってはいました。
でも特にということは無かったので、連載の最初の数回は、読まず
に飛ばしていました。
しかし、ある時、なんとなく読んでいる内に、涙で眼がかすんで
記事が読めなくなりました。
誰かに見られてないかと、周りを気にして見渡す程、泣けてしまい
ました。
不思議なことです。
これまでの「私の履歴書」の執筆者は、当然ながら、有名経済人や
政治家が殆んどでしたが、所詮、経済的、社会的に成功した方の
の苦労話しです。そこが売りであり、毎回それなにりに感嘆したり
、感動したりしたものです。
でも、読んでいて涙が出てきたことはこれまで一度もありません。
今回は、けっこう通勤電車の中でうるうるきている日経愛読者の方
も多いのでないでしょうか。
もし読んでいない方がいたら、この連載記事こそ、図書館に行って
コピーする価値があると思います。