Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

日本政策銀行、国有地を入札無しで取得予定?

今日の朝日新聞に下記のような記事が掲載されました。

政府系金融機関日本政策投資銀行が、東京・大手町の本店に隣接する国有地(時価約200億円規模)の払い下げを受ける計画を進めていることが明らかになった。
政府系機関には競争入札ではなく随意契約による国有地払い下げが認められており、08年10月に民営化される同行が民営化前に「駆け込み」での払い下げを計画していると見られる。財務省もこれを認める模様だ。
政投銀が取得を計画しているのは、本店に隣接する東京都千代田区大手町1丁目の国有地約860平方メートル。同行は89年ごろから国から賃借して駐車場として利用していた。同行によると、民営化後は国有地の賃借契約を結べなくなるので買い取ることにしたという。すでに駐車場として07年度予算に取得費用約100億円を計上した。

本来、未活用の国有地の払い下げは、国の800兆円という
借金を少しでも減らそうという趣旨で行われています。
であるにも係わらず、民営化が決定している日本政策
銀行に入札も行わずに払い下げる必要があるのでしょうか?
260坪で100億の予算ということですが、坪単価3850万円
というのはあまりにも安すぎる価格です。
国有地の払い下げの管轄は、財務省です。
この日本政策銀行も言わば、財務省天下り・管轄銀行です。
(総裁・副総裁共に大蔵省OBです。理事も官僚OBが
殆どです。こんな組織で銀行業やっても大丈夫なのでしょう
か。日本政策銀行役員一覧はこちら
売る側と買う側が共に財務省管轄で、我々国民の大切な
一等地を元来適正に売却することができるでしょうか。
また、そもそもこの日本政策投資銀行なるものがこれからも
必要な機関なのでしょうか?
この銀行の存在意義・使命は、歴史の変遷と共にもう非常に
僅かなものになっているのではないでしょうか?
現在では民業圧迫する部分、つまり他の民間銀行で充分に
行える業務をしているのではないでしょうか?
確かに地域再生に対する正に政策的貸付等は今後も必要で
しょうが、こんな一等地に自己所有の本社ビルが必要で
しょうか。
自分たちの天下り先の銀行を残し、自分たちが退職後、
勤務する職場を大手町という一等地にほしいだけでは、
ないでしょうか。
(もちろん優良な資産を所有することで財務基盤を強固に
したい思惑もあるでしょうが・・・)
私は、この銀行が所有している現本社ビルも入札で民間
に売って、立川の昭和記念公園か、豊洲かお台場辺りに
の公有地にそれこそPFIでビルを建ててもらい、賃貸
で借りればよろしいのではないかと思いますが、皆さん
いかがでしょうか?
財務省のための国有地で財務省のための銀行という印象
を私はもってしまいましたが。