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親を超えることの難しさ

今年、私の同級生達の何人かのお子さんが高校受験を
しました。
他人のお子さんながら、やはり親父(=同級生)の卒業
した母校を受験するか、もしくは、更に上位の高校を
受験するとかと思いきや、なかなかそういうことには、
ならないようなのです。
親として、当然自分が受けた高校を受験してもらいたいと
思っていると思うのですが・・・
まだ、人生の1ラウンドのことですが、この時点で、
親のレベル(もちろん学力という狭い意味ですが)
を超えるのは容易なことではないのだと、知らされました。
非常に優秀であった同級生のご子息の進学先を聞くたびに
そのような思いを感じました。
政治家の2世・3世議員を見てみても、明らかに親の
政治家としてのレベル(この場合は、政治家としての力量
や人徳ということでしょうか)をはっきりと超えている
代議士の方は、いったい何人いるでしょうか?
かく言う私は、どうでしょうか?
私の母は、高校卒業後、看護学校に入り、
65歳まで国立病院の看護婦として働き続け、その後も70歳
を超えた今でも、特別学級等の付き添い看護婦をボランティア
として行っています。それも足を引きずりながら・・・・。
「体が自由に動くなら、今も看護婦として働きたい」
「もし若かったら、戦場に行って看護婦をしたい」
と今でも言っています。
この母の私への口癖が
「社会の役に立つ仕事をしなさい」ということでした・・。

彼女はもう50年看護婦をやっていることになります。
そして毎朝、体力作りのために、1時間から2時間、
足を引きずり、時には転びながら、玉川上水を歩いています。
彼女は毎朝、自由の利かない足を少しでも良くしようと
諦めずに自己流のリハビリをしているのです。

どうやら、私もこの母親を超えることは到底できない
と最近感じます。
皆さんは、いかがですか?
誰れしも親を超えるというのは、相当困難なことなのかも
しれません。