新東京邂逅記〜出会いこそが全て〜

人、書籍、不動産、投資、金融、経済、歴史、語学、リベラルアーツとの出会いをここに記す。

大量の更地供給が始まった

年末年始と古いお付き合いの不動産業界の方々とお会いして
感じたことは、
今年、私の想像以上に不動産市況が厳しいものになるという
ことです。
去年の冬から春に仕入れた土地は、建物を建てずに更地のまま
売りに出しているが、売れない現状があります。
これの意味するところは・・・。
本来デベロッパーは、土地での転売は基本的に行いません。
マンションや戸建てを建築し分譲するために土地を購入する
訳です。
しかし、去年の6月建築確認が建築基準法の改正により春以降
審査が滞り建築確認が殆んど降りなくなっています。
それ以上に、現在既に販売中の物件が売れない、よって順次
販売予定としていた物件も相場が更に崩れる前に
(土地のまま)早期に売却してしまおうということになって
います。
デベロッパーが早期に売却するために、建物を建てずに、
更地のままで売却という選択を取るのは、バブル崩壊以来の
ことでは、ないでしょうか。
よって、この春から更に多くの土地が市場に出てきます。
しかし、本来数年前の不動産マーケットからすれば、高値で
つかんだ土地が、まずはその価格で放出される訳ですから、
その価格が本来の価値に見合う適正であるかは、冷静に判断
する必要があります。
どちらにしても、今後、需要に比べ土地(更地での)供給が大きく
上回ることになりそうです。
多くの物件から良いもの適正な価格のものを選ぶことが肝心
です。
長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)