新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

シンガポールGIC、ウェスティンホテル東京買収・770億円

以下、本日の日経新聞より

 シンガポール政府投資公社(GIC)は月内にも、米モルガン・スタンレー保有するウェスティンホテル東京(東京・目黒)を約770億円で買収する。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の余波で世界的に不動産取引が冷え込むなか、日本の優良不動産がなお割安とみた海外政府系ファンドの大型投資が実現する。

 GICは2日までにウェスティン東京の土地・建物を取得することでモルガンと基本合意。今月下旬をメドに取引を完了する計画だ。GICはホテルの営業をそのまま継続し、長期保有により価値を高める方針とみられる。サブプライム問題に端を発した世界的な金融市場の混乱で、米欧のほか日本でも大型の不動産取引がほぼストップする環境のもと、GICは異例の規模の不動産投資に踏み切る。

この新聞記事によるとモルガンは、2004年に約500億円で
サッポロホールディングより同ホテルを取得しています。
不動産取得税や登録免許税(登記費用)、金利等を除けば、
粗利で270億円である。
約4年で価値が54%も上昇したのだろうか?
荒っぽい商売であるが、4年で270億円稼いだ事実を見れば、
お見事と言わざるを得ない。
しかし、GICさんは、本当に適正な価格で買っているのだろうか?
収益を公表していないので、何とも言えないが、
私は、極めて高値掴みの可能性が高いと言えよう。
しかし、本来根本的な土地勘の無い外資からすれば、
利回りの高い地方や郊外の収益物件を購入するよりは、
低利回りでもある意味一等地の物件を購入した方が安全で
あるといった考えが根底にあるのだろう。
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このモルガンは、既に1兆円もの不動産を日本で取得している
との事。
凄いですね。流石、投資銀行ですね。
何か予算消化的なものを感じてしまうのですが・・。
今後、これらを売りに出すようでれば、色々な意味で面白い
のだが、おそらく、現在の日本の不動産市況では、
1年前までのように様に「エイ・ヤー!」の収益無視
(将来のキャピタル・ゲインのみを期待して)で
購入できる和製不動産ファンドやデベロッパーは存在しない
でしょう。
ある意味、バブル崩壊の教訓が生きているということか・・・。
さて、日本の郊外のショッピングセンターやこのような収益物件
に高値投資をしているGICさんの判断が正しいのかどうかは、
何れ分るでしょう。
長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)