新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

あの時と同じ?破綻は西から始まる?

今朝、下記のニュースが掲載されました。
大阪発の不動産ファンド(不動産流動化)企業の破綻である。

レイコフグループ、民事再生法申請・負債総額426億円
 大証ヘラクレス上場で不動産開発のレイコフと同社の子会社2社は20日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。3社合計の負債総額は約426億円。2006年末からホテル開発事業を始めたが、開発後の売却先が確保できず資金繰りが悪化したという。
新規融資が受けられず2月には鳥取県内で計画していたホテル開発を断念していた。大阪証券取引所は同日、レイコフ株を4月21日で上場廃止にすると発表した。(日経07:00)

この企業を私は、知りませんが、四季報で少し調べてみますと、
ファンドの企画、運営、コンサルが軸とあります。
今期2008年3月末の売上を472億円を予定していたようです。
メインは三井住友BK、関西アーバン。
ファンドの期末残高は、1650億円を予定していたようですが、
仕入れた物件の転売先が見つからなかったのでしょう。
投資案件は関西が中心であったようです。
鳥取砂丘での開発計画や北マリアナ諸島ロタ島にもホテル
保有していたようです。
なるほど・・こういった散漫なというか無理やりな投資方針
でしたか・・・。
兎に角、幾つか感じることは、
やはり、もう銀行は、以前の様に救済はしない(当たり前ですが)。
また、崩壊の波が関西からやってきたのかもしれないという点。
この企業は、関西エリアと地方の特にホテルに投資していたよう
ですが、それ故特に転売先の目処がたたず、破綻したのでしょう。
ここ数年の流れはこんな感でしょう。
ある時期まで潤沢に資金があった。

しかし、都心部に良い投資先が無い。

やむを得ず、地方・海外に投資した。

市況が変わり、購入先(転売先)が無くなった。

銀行は、返済を待ってくれず。

物件を多く抱えたまま資金繰りに詰まり破綻。

バブル崩壊時は、不動産向け融資に対する「総量規制」に
より、銀行からの融資が止まりましたが、
現在は「総量規制」とは言いませんが、
不動産会社、不動産ファンド向けの融資が止まっています。
支払期日の延期は認めず、当然新規の融資も無し。
これでは、当然物件も取得できません。
この関西発の上場ファンドの破綻が終わりの始まりでなければ
良いのですが・・・。
確か、あの時も、破綻は西からやってきました・・・。
それ故、現在の市場では、我々から見ても面白い物件が
増えてきましたし、今後もこの状況は続くと思われます。
長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)