Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

高値圏にあった中古マンション価格も下落

つい最近まで、3年前、5年前に分譲された中古マンションの価格が
分譲当時の価格を上回って取引されている事例が多々ありました。
弊社で依頼を受けて調査した物件でもそういった中古マンションが
多数存在したのも事実です。
今年になり、ご存知の通りの市況ですが、未だに、去年の価格で
出ている物件が数多くあります。
例えば、築5年の同じマンションの中で、
「501号室は、買った当時と同じ価格で売れたのだから
私達も、同じ値段で売りたい」といった心情は理解できます。
しかし、現在の需給のバラナンスにおいて、もうその様なことは、
有り得ない取引となっています。
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不動産仲介大手の東急リバブルの4月から9月期(6ヶ月間)の決算が
発表されました。
何と純利益、営業利益共に約9割減といった結果でした。
(2割や4割ではなく9割ですから、ことは深刻です。)
理由は、売上高の約60%を占める仲介事業が一段と落ち込んだため
とのことです。
その理由として
「新築マンションが高止まりしていることを背景に
中古物件の売主が強気の価格を提示した結果、買い手との価格が折り
合わず、仲介が成立しないケースが目立った」(以上日経新聞より)
東急リバブルは、関東の東急沿線、つまり、人気の城南エリアを
中心に店舗網をもっています。
何時の時代も人気のある城南エリアでさえこの状況です。
これは、いかに中古物件の流通が直近で低迷しているかという
ことを如実に表している結果だと思います。
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「高止まりしている新築マンションの価格」というのは、
東急さんの業界人としてのオブラートに包んだ表現です。
これを分り易く言い換えますと
「新(新)価格で出したが、高くて売れずにいるが、販売上は未だ高いまま出しています。」
ということになります。
何故価格を下げて売らないのか?と言えば

  • 事業計画を変更して価格を下げて赤字を出す体力が無い

   ↓

  • かつ既に定価で買ったお客様に対して説明するのが難しい

   ↓

  • しかし、耐え切れず、実際、もう既に値引きして売っている

といった状況です。
よって、中古価格も新築価格が明らかに下がる今後は、
これまで、それこそ「高止まりしていた」価格が大きく下落すると
思われます。


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私(長谷川が)一生担当します。
長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)
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