Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

H氏の世界経済弾丸紀行(第4回)

引き続き、H氏からのメールが届きましたのでご紹介です。
H氏は、元格闘家ですが、仕事や投資でも実は合わせ技、いや寝技?が凄いのです。正に規格外なのです。
例えばあるプロジェクトである上場会社との不動産取引があった時、凡人はその目の前の取引に集中し、どうにか成就させようと思うものです。
H氏は、仮のそのディールが失敗しても損失もヘッジするためと思ってやっているのか、その企業が(経営的に)駄目だと確信を得た時点で大量に空売りを仕掛けたりします。(勿論インサイダー情報ではなく、肌身に感じた実感からで)
また逆に新聞・雑誌の風評に比べ、(優良な資産を保有している等々の事実が判明した後)その企業の株が明らかに売られ過ぎている場合、信用買いを何時の間にか行なっていたりします(笑)。
こういった実際の不動産のディールと株式投資等も絶妙に絡める寝技はちょっと真似ができません(笑)。

H氏の紹介:
旧帝大○○大学出身。学生時代は格闘家でもあった。あの武藤敬二や小川直也と学生時代に引き分けている!!大学時代の専門は生物であったが、就職先の勝手な判断と都合でなぜが不動産業界へ(?)。現在は不動産会社のオーナー兼役員。もちろん現役の一流不動産プレーヤー、かつ個人投資家(株&不動産)。以前、私と同じ某CI(現在ADR再建中)に所属していた私の先輩。
今回、100年に一度と言われる世界経済危機を実際に自分の目で確かめようと2009年8月、約1ヶ月に渡り弾丸世界旅行を決行!


以下H氏のメールより
***


8月7日:金:シンガポール:曇り

定番の朝一プール。
今日は、曇りにもかかわらず、すで:8時にそこそこの宿泊客が来ている。
いつものようにクロールによる泳ぎだしから、バタフライとひととおり泳いでプールサイドへ。

すると、となりの初老のカップルが、拍手。
私「サンキュー」
そういえば、おじさんさっき奥様に水泳おしえていたな。

彼は、アメリカで船長(:民間の船らしい)をしていたらしく現在はニュージランド:オーランドに在住でバカンスの途中との事。
日本にも何度も立ち寄ったことあり、福岡・門司ならず呉なんて地名も知っていた!

1995年の阪神震災のときは、福岡から神戸にいく途中だったらしく大変記憶にあるとの事。ここシンガポールで日本のことに話が咲く。

欧米人の余暇の使い方には、ほんと感心する。
そもそも、日本で一ヶ月休み取るっていったら
(今回は、弊社社員ならび役員には大変感謝していますm(_ _)m)
そんなに休んで机ないと思え。と、まずはうらやましいというより、
顔では「いってらっしゃい。お土産よろしく」って、笑顔でも、「何、人に仕事おしつけて休んでんだよ!」と心の叫びが聞こえてきそうです。

日本では1000円高速料金で、交通渋滞のようですが、世界TOPのナショナルホリディの多さを誇るのではなく、休暇をとりやすい環境にすることが、サービス業を発展させるということに気づくべきでしょう。

ということで、午前中はプールサイドでのんびりして、ネットでノリピーの話題に驚き!
各段に進むネット社会。
以前(4年前)には、2日新聞を見られないと活字中毒の私はネットカフェもしくは日本の新聞・雑誌をあさったが、いまでは、リアルタイムだもんね。

さて、今日は午後から大切な仕事があります。
それは、三月に設立した:新会社のネーミングにもなった「コーズウェイ」をこの目で見てくること。
(*「コーズウェイ」とは、「開拓者が新天地開発の為に造った開発専用道路」という意味があるそうです。by長谷川)
前から、名前は知っていましたし会社案内にも記載しておきながら、
「見たこと無いの!?」って言われないように。
この機会をつかって、マレーシア:ジョホールバルへ行ってきました。

QUEEN通りを北上して、リトルインド(インド人街)の入り口にバスターミナルはあります。
そこで、黄色いバス(ジョホールバル行きと記載があるのですぐわかる)にのり、コーズウェイへ。
街中をぬけてバスは北上を続けます。
途中、ナイトサファリのエリア:ここは本当に山?というか熱帯樹林の中のようなところを抜けて、コーズウェイの入り口へ。

当然ここは、シンガポール側のイミグレーション。
出国手続きして、再度またバスへ。
バスはゆっくりコーズウェイへ向かいます。
私「これがコーズウェイかぁぁ・・・。ん!」
ガーン!
橋じゃない!
これは所謂、幅の広い土手ですね。

たぶん、海を埋め立てて作ったのでしょう。

感慨も無量に、バスはマレーシア:ジョホールバルヘ。
ついたとたん。腹痛に襲われ、イミグレーション中も真っ青になりながら、マレーシアのトイレへ。
「汚いな・・・(こう見えて潔癖症)」
背に腹はかえられず。用をたし、街中へ。

さて、ここからどうしよう。
そもそも、マレーシア入国が目的ではなく、コーズウェイを見ることが目的。
ドバイへの出国時間も考えて、ここ:マレーシアでなんかトラぶったら洒落にならん。
ジョホールバルの見学がまた次回とあきらめシンガポールへ戻ろう。

結局マレーシアでは、う○こした」だけかい!とつい、自分突っ込み。

さて、入国したはよいがどうやって出国:シンガポールへ入国するんだろう?
マレーシア入国の方法は、リッツのコンシェルジュ聞いたものの、出国の事は聞いてなかった(――;)。

バスていにいる人に、帰国方法を尋ねるとジョホールバルにある何とかいう、ショッピングセンターから、シンガポール行きのバスが出ているという。
そんな、「なんとかいうショッピングセンターまで行く行き方がわかんねえよ。」
「目の前にある、マレーシアのイミグレーションから俺は出国してんだよ。」

と困惑していると、入国の警備員:マレーシアの公務員だろうを発見。
彼に、「ここから出国したいというと」
こっちへ来いと彼。
彼の導くところへ行くと、道路へ案内される。
私「?」
彼「ここを渡っていけ」
一瞬驚くもの、大丈夫かよおい。つかまんないか?
あんのじょう、警備員が駆け寄ってくる。
私、日本のパスポートを見せながら(葵のご門かよ!)
「 アイ オウント ゴー バック シンガポール

彼、私のパスポートを見て。
「OK」とマレーシアイミグレーションへ案内してくれました。

マレーシア滞在時間30分。
う○こしかしなかったけど。非常に貴重な経験でした。

マレーシアの出国はできたもの、コーズウェイをわたる手段がわかりません。出国手続きを完了後、デパーチャーターミナルへ。
チケットはありませんが、行きと同じ黄色いバスへ。
チケット無いけど現金でよいかと交渉。

帰りは大混雑のシンガポールイミグレーションをとおり、無事に入国できました。
この時間帯(6時)でこの混雑です。
現在新しいコーズウェイを建築中とのこと。
この新コーズウェイは橋脚があったから橋になることでしょう。
そのときまたくるね。マレーシア。

マレーシアとシンガポールは独立した歴史がものがたっているのか、いまでも物々しいイミグレーションです。(それだけで3時間は必要)
ユーロ圏とは言いませんが、双方もっと自由な交易をのぞんでいるはず。
第二コーズウェイがそんな架け橋にあることを祈るばかりです。

バスターミナルに戻った時間は、19時近く。
ドバイに行く23時まで今回のシンガポールナイトを、楽しむことにする。
ホテルへの帰り道。味千ラーメンのレストランの前を通る。
けっして、ラーメンフリークではないが、あるのか東京に?
たぶん食べたことないのだが、熊本発信のラーメン店らしい。
上海でも、すごい人だったなぁ。
なぜここ、シンガポールでも受け入れられているのだろう。
たかが、ラーメンに客待ちしている!
好奇心にかられ、食べてみようかとおもうが。。。
でも、今日は知り合いのCAから聞いた、ラッフルズ裏の名店の鶏飯を食うのだった。
今宵のSQの、飯も待っている。我慢我慢。

さて、ほどなく歩くこと10分。
目的地鶏飯店に到着。ここもジモティを中心に並んでいる。
鶏なべがうまそう。

さて、私の番。
一人と示したところテーブルに案内される。

店「ジャパニーズ?チキンライス?」
私「イエス・チキンライス」
どうも、多くの日本人が同じものをワンパターンでたのむらしく。
メニューも持ってこない。
ビールを注文したのに、グラスに山盛りにはいった氷を捨てながら、鶏飯を待つ。

きたきた、鶏(胸肉)と大根?の山盛り皿に、濃厚なチキンスープ。
飯はタイ米。お代わりは自由らしい。

まあ、60点かな。
初めて食べたので、そこそこ。
でもビール込みでお値段。12Sd:840円
満足いたしました。

さあ、ホテルに戻らないと。
でも、あるいて戻る(^^;;)。

リッツのコンシェルジュに別れをつげ、短パン・ビーサンから移動用のスーツへ着替える。
やっぱり、SQのファーストにこのかっこうはまずいだろう。
フロントへ回るとリムジンが。
おいおい頼んでないよ。

でも、お値段交渉の結果、非常にリーズナブル:25SDということで、建さんのリムジンでチャンギー空港へ。
途中話が弾んで名刺交換。本当にこの国のタクシードライバーは勤勉です。

と、いうことで、現在ドバイに向かうSQ;シンガポールエアーの中です。
Fクラスは、アラブの王様のような恰幅の親父と私の二名。

テイクオフ前から、ドンペリがんがん開けてます。
ドバイ;ブルジュ・アル・アラブではなにが待っているか?
そういえば、イスリム顔にするためにヒゲはやしています。
単に、めんどくさい。無精ひげという気もするけど。

あと5時間後には、ドバイ・・・。

閑話休題
さて、何か投資判断の材料をといわれ、各地でマーケットを回っています。
先日、タイの家電売り場レポートしましたが、今日はシンガポールを見て、
任天堂」をお勧めします。
私も単位株:260万円ほど投資してますが、このところ、減益の発表で株価は下がり気味。
でも、中国でも、シンガポールでもWIIをもった若者・家族連れとよく出会います。
値段も日本と相違ありませんが中国の経済水準と比べても、まだまだ需要が伸びるはず。
好奇心が旺盛なアジア民族からしても面白そうです。
会社の戦略が、今までの欧米からアジアへシフトされているようであれば、心配ないかも。

ということでもう一株買い足そうか、思案中です。

8月8日:土:ドバイ:快晴

2時40分に到着。
イミグレーションでは、ここドバイの滞在日数などを詳細に聞かれる。
今までよりも、緊張感が走るが無事に入国。

いままで、経験の無い通貨ディナールを両替:1DN:31円。

660DNを手にして、タクシーで今回の目的地:世界唯一の七星ホテル:バージュ・アル・アラブへ向かう。漆黒の闇を抜け、遠くに目的地が姿を現す。
「バジュアラブだ!」

あの、日本でもおなじみドバイの顔にもなっているホテルである。
その姿は、間のあたりにしても圧倒的な存在感がある。

タクシーは、入り口のセキュリティー前で止められ、ゲストである私の名前を告げると、セキュリティは満面の笑みでゲストを向かいいれてくれた。

現在深夜の3時半果たして、チェックインできるのだろうか・・・?
一抹の不安の中、本来のチェックインは15時であること。
現在、部屋は埋まっている(満室であることが驚きであるが!)が、深夜にチェックアウトした部屋:掃除が未了の部屋があると告げられる。

さすがに移動で疲れているので、エキストラチャージを払うから、チェックインできないか相談する。
交渉成立、その間。ロビーで待つことにする。
2階のロビーに通され、ソファで待つこと約2時間。すでに5時を回ろうとしている。
ようやく部屋に通されたのたのは、5時半。こんなに待たされた理由が判明する。
噂には聞いていたが(全室メゾネットタイプの、スイートルーム)、あの神田うのが新婚旅行に使ったとか、おって写真をアップするが、噂に違わぬ豪華さ!
あまりの豪華さに、圧倒される。国内にオープンした外資系ホテルと比べると、私の今後の行動に制約を受けそうなので、後に個別に聞いていただきたい。

ベットルームは、正面となぜか天井までもが鏡ばりの、○○ホテル仕様。
これでは寝つきが悪そうだと思いながらも、疲れには勝てずにほどなく縛睡。

小市民の私は、ここでも普段どおりに、早速下着を洗濯し、いろんなところに荷物を分散しては、チャックアウト時に困ると、ひとところに固まって行動する。
荷物出し入れも、メゾネットではめんどくさいが本音である。

10時に目が覚めて、備え付けのフレッシュなフルーツをほうばりながら、今日の計画を練ることにする。弾丸ツアーも4都市目にはいり、少々疲れてはいるものの、やはりこのまま、このホテルでダラダラ過ごしてはいけない。日本人的な貧乏性と、好奇心は疲れにまさり12時近くになって、ドバイ市内探訪。さすがに、公共交通機関をと思うが、熱射病になると思い、タクシーで移動。というか、現在モノレールのようなものを整備・計画中のようで、住民の移動手段は車かバスに限られるらしい。

有名なソーク:市場街:下町を回る。
ゴールドソークというだけあって、貴金属店が軒を並べる。
なんで値札がついていないのか?
一軒の店に入って、そのからくりがわかる。
最初1000ドルと言っている、ピアスが結局交渉していくと250ドルまで下がる。
そういう、交渉を行う場なのですね。

散策中、インドレストランで昼食。メニューは、二品。
なんとなく食べられそうな、チキンビリヤーニを注文。
周りはすべて、男性。女性はレストランでは食事をしないのだろうか?

下町エリアは一階が商店で、その上が住宅と言う俗に言う下駄履きマンション。
一部のエリアは、人どおりも多いがその他は、シャッター通りになっていて人も少ない。

バージュ・アル・アラブから、ここへくる途中には多くのビルやレジデンスが工事途中になっているのがわかる。
ここソーク地区と対比しても、あれだけのオフィスと住宅は地元民が住むとは思えず、すべて外国人で埋まるのだろうか?
(UAE全体の面積は北海道と同規模:そこに450万人が暮らしている)
いろんな、思惑やマネーがこの都市に流入している(いた?:過去形かも)のが垣間見いれた瞬間である。
地元資本で一番は、エミレーツグループ。
あの航空会社も、グループの一員である。市内に行く途中:ジュメイラビーチ入口には、SCに隣接して、広大な敷地にスキー場:以前、日本にもあったザウルスのような施設もある。ホテルには2000年と、現在とを対比した地図があるが、この間にまるっきり違う都市になっている。世界一のリゾート目指す気合を感じる。

さて、こんな暑さに中にいたら熱射病になると言うことで、3時間あまり散策のなかホテルに戻る。ホテルの入り口では、多数の観光客がバジュアラブをバックに記念撮影。
そんな中を、入っていくのはちょっとした優越感を味わえる。
部屋に帰って、着替えてプールに直行。
本を二冊小脇にかかえ、プールサイドで休憩。
バーが、プールの中。つまり、プールに丸椅子が設置してあって、みんなそこでビールを飲んでいる。

もちろん、バタフライはもとより、ゴーグル付けて泳いでいる奴は一人もいないので、今日はおとなしくしておこう。

日も落ちてきたので、部屋にもどりディナーを予約。水族館の中で食事をしているという評判の、シーフードレストランで食事。

値段はお一人様:30000円のコースを注文。イラン産のキャビアをさりげなく勧められるが、当然断り(お値段は45000〜180000円)、白ワインをボトルで注文。本当に酒が強くて良かった。
ワインは、最低12000円から、しかもニューワールドのワインもふんだんに用意されている。その中で、無難なアルザスの2007年ピノブランを注文。今日の料理には、シャルドネが合うのになぁと思いながら、お値段的に折り合えず、がまんする。

女性のように料理を写メする習慣はないのだが、さすがにこれは美味しいと思い、途中から恥を忍んで写メ開始。特に中華風の海老蒸し餃子を、伊勢海老を濾したスープの中で食べる一品は、過去最高の美味しさ。すべてに満足のいくお料理でした。
またウエイターも、料理の最中にはワインのサーブだけだが、終了・皿を下げるごとに料理の味を確認し、気を使ってくれるので時間の経過を感じさせない。まさに一流の配慮である。

さて、ディナーも満喫し、ドバイの一日が終了。

改めて、サプライズのポイントを整理。
1.広さは、想像通り:たぶん100?程度。ただし、バスルームの広さはジャグジーバスつき。
2.アメニティは、エルメスによって全セット揃えられている。しかも、男性用・女性用別々に、フルボトルで用意。
3.使用されている調度品は、どれも一流品。電話機のAVAYA。PC・プリンターのHPも、なぜか食器は日本のNARUMIだった。
4.何度も届くフルーツの盛り合わせ。定番のナツメヤシもいろいろな工夫が。
5.冷蔵庫内の飲み物の価格は、ミネラルウオーターが1200円と。破格のお値段。ここでは、細かいお金に気を使うようでは、宿泊できない。
6.コンセルジュは24時間対応。各階ごとにいるらしく、どんな要望にも対応するらしい。
7.1〜2時間部屋を開けるたびに、清掃係が部屋をチェックするようで。ごみはなくなるし、タオルの補充から、バスローブまで常に新しい状態になっている。

なにしろ、コンセルジュはもちろん、レストランのウエイターまで、UAEの愛想の良い人間が全員ここにいるのでは!と思うくらい、みんなフレンドリーかつホスピタリティにあふれている。

まだ、チェックアウトまでに、いろいろな驚きがありそうである。

8月9日:日:ドバイ:快晴

チェックアウト:12時までの時間をこのホテルで有効につかおうと朝7時に起きて、散策を開始する。

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