Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

H氏の世界経済弾丸紀行(第12回)

お待ちかねのH氏のメールが届きました。さていよいよ旅も終盤です。

H氏の紹介:
旧帝大○○大学出身。学生時代は格闘家でもあった。あの武藤敬二や小川直也と学生時代に引き分けている!!大学時代の専門は生物であったが、就職先の勝手な判断と都合でなぜが不動産業界へ(?)。現在は不動産会社のオーナー兼役員。もちろん現役の一流不動産プレーヤー、かつ個人投資家(株&不動産)。以前、私と同じ某CI(現在ADR再建中)に所属していた私の先輩。
今回、100年に一度と言われる世界経済危機を実際に自分の目で確かめようと2009年8月、約1ヶ月に渡り弾丸世界旅行を決行!

8月23日:日:LA−>シアトル:晴れ

目覚ましは最悪の7時にかけておいたが、6時には起床。旅先ではますますショートスリーパーになる。泳ぐことも考えたが、シアトルでもプール付を予約した。あえて、ここの子供プールにつからなくても良いだろう。

まずは、散歩だ。ふだん、都心に住み決められた時間に目が覚めて行動するものには、こんなよきせぬ時間も楽しいものだ。そういえばNYでもそう。これが、ここに住んで生活するようになったらちがうのだろうなぁ。と苦笑しながらも、海にむかって散歩する。朝は本当に寒い。海から吹き上げる風がより身体を冷やすのだが、この風が霧を晴らしてくれる。

フロントでは既に暖炉に火が入っていたが、昨晩は濃霧だった。今日は暑くなりそうな、気がする。

1時間ほど散歩して、部屋に戻りチェックアウトの最終確認。
昨晩中に大物の梱包は完了し、小分けにしてエキストラチャージを取られないように工夫した。

8時半にチャックアウト。昨日もお会いしたマネージャーと言葉を交わす。
M「いかがでしたか?」
私「NYも好きだけど。この街も好きになったよ。」
M「NYは、ビジネスをする場所。ここは休暇を楽しむ場所です。また来てください」
そう、ここは休暇を取る場所だ、
私「今度は、一週間泊めてもらうよ。」
M「お会いする日を、お待ちしております」

バレットから車が帰ってきた。

ここ数年、日本車も大型車レクサスなどの販売に力を入れていたせいか、以前より、各段に日本車が目立つようになってきた。
ラニアでも、日本人の30代の若手経営者らしき人物が、モデル風のスタイルの良い女連れで、日本にはない5700cc:V8のランドクルーザを一回り大きくしたような車で出入りしていた。かくいう私は、2000ccのレンタカー。
この差を、ちじめるために努力をしなければ。

テレニアに別れを告げ、LAXへ向かう。
途中ガスを入れる。コンパクトカーだと思っていたが以外と食いしん坊。やはり燃費効率は日本車には適わない。

エンタープライズに到着。LAXカウンターへ。7番カウンターに下ろされ、ユナイテッドカウンターに向かうも、エグゼクティブ用のカウンターが見つからない。近くの係員に聞いたところ。6番カウンターという。

戻んのかよ!!
とつぶやきながら、ますますヘビーになった荷物を押して400m戻る。
6番に戻ってチェックイン。

荷物分量はうまくいって。今回はエキストラチャージ無し。
でも、ビジネスラウンジ使用料で50ドルって、ホントせこいよ。ユナイテッド。
チャプター11後、ますますサービスの低下が目に余るユナイテッドである。

さて、LAXを11時半に出発した飛行機は、無事2時にシアトル・タコマ空港に到着。
こじんまりとしているが、空港のアナウンスですら日本語が流れるようなHNL空港でもないような配慮である。

全米の中でも、アメリカ人が一番住みたい街:シアトル。
そんな魅力を感じてみたい。

荷物をピックアップして空港で、レンタカーを借りる。
LAで、予約をしたときの価格と支払い価格があまりにも違うので、カウンターにいる女性に尋ねたところ、レンタカーにかかる消費税は45%だという!!
所変われば、値段も変わるのが米国の特徴とはいえ、いくらなんでも「ボッタクリ」と思うが、足が無いことには機動性にもかくのもアメリカ。
日本でも、よく地方に住む人より東京人のほうが歩くと言うが、NYしかり公共交通機関の発達した都心ならともかく、LAのような関東平野に匹敵するエリアを回るには、車が無ければ動けないのも事実。45%の消費税もやむをえないところか。

空港ではJ氏と再会。旧友を暖めあったところで、J氏の親友ウェイン&ダイアン夫妻を訪ねることにする。空港からウエストシアトルに向かう途中で、いたるところに「スターバックス」を発見。
そう、ここはスターバックス発祥の地なのだ。
どうもジモティに言わせると、「スタバなんてダサい」と言うことで、各人に贔屓の店があるようなのだが、それでも、街の角々に緑色の看板をみかける。
事実、途中で入ったカフェのエスプレッソは日本のスタバ以上に美味しかった。

程なくして、ダイアン宅に到着。
海が一望できる素晴らしい自宅だ。

彼等たちは、それぞれに仕事を持ち特に奥様は全米でも有数の「カイゼンコンサルタントで、いまでも多くのクライアントを持ち全米を飛びまわっているそうだ。また、そんな人脈をもつJ氏も魅力的な人物である。

彼らの招待で、今日のディナーはシアトルで一番予約の取りにくいと言われる「ソルティーズ」に。
このレストランは、ウエストシアトルに位置し、対岸のシアトルが一望できる非常に眺めの素晴らしい立地にある。
時に立地に優れたレストランは、それに甘んじた味になるものであるが、妥協を許さぬそれは毎年ザガットでも高い評価を得ているように、どれも素晴らしいものであった。
また彼等から、ご自宅の周辺の不動産価格についてもヒアリング。

彼らが訳あって、2年前に隣地を購入したらしいのだが周辺の地価は当時にくらべ25%も下落していると事。
シアトル周辺は、ここ4〜5年にダウンタウンを中心にオフィスビルが建設されたが、新築された某BKのビルは、入居率が20%との事。
日本でも東京のビル稼働率が下がると、影響を受けるのは支店経済圏の地方である。
シアトルは、ボーイングマイクロソフト・アマゾンといった企業があって支店経済圏ではないかも知れないが、NYと違って景気の影響を受けるのには時間がかかるのかも知れない。

ディナーをご馳走になり、J氏を送ってホテルにチェックイン。
このホテル:ハイアットオリーブエイト(8thアベニュー)も、ダウンタウンに新しく再開発によって建築されたホテルである。ブルーにライトアップされた建物の外観はもちろんの事、18階以上のレジデンスと17階までのホテルはいずれも洗練されたデザインである。
レジデンス棟の受付:コンシェルジュは24時間対応。これもホテル同様のサービスに拘った内容のようだ。
一度、内見ができるか尋ねてみよう。

今宵のシアトルは日曜日であるが、日本では月曜日:ビジネスアワーである。食事中にも、お構いなしにバンバンかかる電話を処理しながら、ホテルで今日締め切りの仕事にとりかかる。
結局終了は、シアトル時間の1時半。
最終のメールを出し終って、ベッドで眠りについたところで、秘書からの最終確認の電話。
彼女には何も落ち度は無いのだが、私の状況を把握したのか非常に申し訳なさそうな対応である。寝たばかりで、頭は働かなない状態であるが何とか内容を伝えて終了。業務遂行もなかなか大変である。

その後爆睡zzz。

8月24日:月:シアトル:晴れ

7時半に起床。昨日行けなかった2階のスパ&プールへ行く。
昨晩コンシェルジュに確認すると、フィットネスゾーンは24時間。プールゾーンは朝5時半から22時まで開いていると言う。

LAで、中途半端にしか運動できずなまり切った身体を苛めるには絶好の環境である。サウナで十分に汗をかいてストレッチした後に、2km:でも、70Fプールと思われるので50往復で、2.1kmを完泳。
気持ちよい汗を流して、一日のスタートを切ることができた。

10時にJ氏と合流。シアトルを案内いただく。

午前中はダウンタウンを散策。
昨夜は気がつかなかったが、ホテル周辺にはノードストローム・メイシーズなどのデパートや、ブランド物をあつかうショッピング街が立ち並んでいる事に気づく。実は昨夜の散歩ではダウンタウンは人けのない街だなぁと思っていたのだが、朝から人が多く出て華やいだ雰囲気になっていた。

面白い形をしたUSバンクを見学しながら、パイクプレイスマーケットへ。
観光客相手。生鮮食料品店が集まるところと言うと、まさに築地を思い浮かべる人も多いと思うが、まさにあの雰囲気。
それに雑踏感を交えると、築地と上野のアメ横を合体させたような場所である。途中、スタバ一号店のこげ茶色(どうも最初は緑ではなくてコゲチャ色だったらしい)、をチェックし、ホテルに戻ることにする、

午後からは、車で郊外をドライブ。シアトルの主要名所めぐり。
ワシントン大学 → 海に浮かぶ橋:フロウティングブリッジへ。
名前のとおり、まさにハイウエイ520号線を下ると橋が海に浮いたように見える橋である。
天気は快晴。非常に心地よい。

そのまま520号線を下ると、ベルビューに到着。ここは日本人の駐在員も多く住む環境の良い街らしく、綺麗に区画割された区画に整然と住宅が立ち並んでいる。中心部にはマイクロソフトのオフィス。そしてお隣にはアメリカ定番のショッピングモールである。

車をモールの駐車場に入れ、モール散策。
そんなに大きなモールではないが、四隅に百貨店(JCペニー・ノードストローム・メイシーズ他)を配置する典型的なアメリカ型のモールである。
平日の17時過ぎということで、あまり人は入っていなかった。

18時半にベルビューを出発し、今宵のディナー会場:2ndアベニューの「しろう鮨」へ。
ここは、シアトルの老舗すし店ということで、メジャーリーガーのご贔屓も多いとの事であった。
やっぱり寿司といえばカウンターでしょ。
とうことで、寿司バーカウンターへ。
私の両脇は日本人女性と、シアトル男性のカップルにご両親をご案内といった組み合わせ。
私は、カウンターの寿司職人:ゆうやと話をしながら彼の握る寿司に舌鼓をうつ。

一品目は、地元産の青物魚のたたき。
二品目は、その魚のてんぷら
その後は握りを中心に10品ていど。
寿司飯は、カリフォルニア米のニシキ。
一部、 日本からの空輸(ノリ・わさび)に頼っているものもあるようだ。

ユウヤは、日本人女性と離婚してシアトルに在住して15年。今ではアメリカ人と結婚して、すっかりシアトルの住人なのだが、その英語力は??????
日本で言うところの「おまかせ」を「マイ チョイス OK?」
と言っていたり、かなりきわどいイングリッシュなのであるが、ちゃんと通じているのがすごい。やはり、英語は度胸である。

日本酒:男山をいっただき大満足でチェック。
お値段は、想定の範囲内。日本でも、これ以下のすし屋は、いくらでも存在している。

帰りに、ホテルの近くのホールフーズに寄り明日の朝食を調達。
ワインコーナーを見ていたら、カリフォルニアのシラーのビオワインを9ドルで発見。
大好きなタレッジオが、大盛りで6ドルという涙の出るような価格だったので、これも即買い。ホテルで二次会です。

こうして、シアトルの二日目も大満足の一日であった。

8月25日:火:シアトル:曇後晴れ

朝一プールは、なるもさすがに旅の疲れが出てきた。明日最後の一日にダイビングができないかとコンセルジュも手を尽くして、探しているものの、インストラクターが居ないといわれ、今一どこも歯切れが悪い。諦めかけたところ「タコマ」のダイブショップで受けてくれるかもという話をゲット。最終確認を夜にして午後から外出をする。

せっかく車もあるので、今日はバンクーバーの手前まで出かけてアウトレットへ行こう!
途中シアトル郊外をドライブ。レイクシティと言われるだけあって、非常に風光明媚なところが多い。

その後、目的地であるシアトルアウトレットモールへ。
ここも経営母体はチェルシー。御殿場やNYと一緒である。

品揃え:ブランドは各エリアによって違うのだが、さすがシアトル・・・(− −;)。
NYのような、フェラガモ・TODS・シャネルといった一流ブランドは無く、せいぜいバーバリーどまり。目の肥えた私の御眼鏡にかなうものはなく、徒労に終わるところであったが、ふと立ち寄ったレスポで、ツーリストバッグを発見。値段もだがそれ以上の機能性に一目惚れ!

バーバリーのセーターと共に、お買い上げ。
また買い物してしまった。

NYのような高揚感もないまま、戦利品の満足度も少々で予約をしていた、シアトルのジモティレストランで「ダッグバーガー」に舌鼓。

22時に、ホテルに戻り。
身体のなまりを解消するため、夜のフィットネスセンターへ。

数人の利用者に混じり、まずはステップマシーンで30分汗をかく。
その後は、筋トレ系。
昔懐かしいレッグプレスに挑戦。
今でも、この機械で一番重い390ポンドを上げる事ができて、まだまだできると自信を深める。

その後の部屋に帰って風呂とクールダウン。

部屋に戻るとメッセージが。
結局ダイビングインストラクターの調達ができずに、明日のダイビングを断念。
夜の1時を回ったところで、睡魔に勝てずにダウンzzzz。

8月26日:水:シアトル:晴れ

結局ダイビングを断念したので、午後から泳ぎに行くことにする。
午前中は、昨日行けなかったシアトルのダウンタウンを、ドライブ。
高級住宅地:フリーモントを、散策。
シアトルZOOのあるウッドランドパークが近くにあって、非常に住みやうそすな街である。

その後もドライブは続き、一昨日も通ったフロティングブリッジから、ベルビューへ。
そして、ウェストシアトルのアルカイビーチへ。

アルカイビーチで、ジモティハンバーガーショップで、昼食。やはりビーチのハンバーガーショップにはティンネイジャーが溢れていた。

食後、ビーチで昼寝zzz。
日本のビーチのような殺人的な暑さはなく、吹く風も涼しい。絶好の昼寝日和である。

30分ほどして、ビーチへ。
新型カメラは10m防水と言う事で、デジカメ持参で海の中へ。
しかし、誰も泳いでいないのはなぜ?
その疑問は、海に浸かって一秒で判明。
水が、殺人的に冷たいのである。
私は、冬でも伊豆大島でダイビングをするが、その冷たさに匹敵するような冷たさである。

これは、大人は泳げないな・・・と思いながら、意を決して飛び込む。
「ひぇぇぇx・・・」
1分と持たずに海から上がり、シャワーへ。
水のシャワーがお湯に感じる。
よかったダイビングしなくて。

周りで、頭のおかしい東洋人が泳いでると思っただろうが、早々に着替えて、ダウンタウンに戻る。

ホテルにもどり、冷え切った身体をサウナで温める。

今日のディナーも寿司にしよう。
シアトルの老舗寿司屋:アイラブスシ。ベルビューへ向かう。

今日二度目のベルビュー。ここ三日間で、すっかりシアトルの地理は頭に叩き込んだ。
LAでもしかり、ドライブを2〜3日するとこの土地の地理は頭に入る。これは、仕事柄もあるが、天性の鳩のような帰省本能によるものと思っている。
しかも、機械を使わずとも、地図があれば。昼間であれば地図がなくとも目的地に行ける自信がある。

目的地:アイラブスシもこうして、一度も地図を見る事無く到着。
名前は「アイラブスシ」なんて、ふざけているが「しろう寿司」とともに、老舗すし店としてシアトルで成功しているお店である。

ローカル食材の寿司を、スシバー:カウンターで何品か頼んだところで、隣に初老の日本人男性が座る。座ったときから周りから尊敬され畏敬の念で見られている方がいらした。
「アイラブ」は、「しろう」とも比べ、フレンドリーで入りやすい雰囲気であるが、ローカルのいくらや、海栗などの食材は、より以上に美味しく感じた。

食事に後半に入り、カウンターの板さんと会話も弾んできたころ、隣の男性の話題に。
板さんから紹介された方は、なんとシアトル在住43年、一昨日行った「しろう寿司」のオーナー:かしばしろうさん、本人であった!!!
地元の名士であることはさることながら、現在68歳で25歳で単身渡米して寿司店開業の話を聞くことができたのは、何よりも収穫であった。

しかも、しろうさんは、あの数寄屋橋次郎の「小野次郎さん」や、銀座水谷の「水谷八郎さん」さんと同じ店で修行したという。
東京のミシュラン三ツ星と、同世代を生きてこられたしろうさんの言葉には、真実を知る男の魅力を感じた。次郎寿司にはここ何年も行ってないが、水谷はミシュラン紹介前から何度もお邪魔し、水谷オーナーとも気心が知れている。今度は「しろうさん」の話題で、卓を囲めそうである。
しろうさんと名詞交換。またシアトルに来られる口実もできた。

一緒に写真に納まり、アイラブスシを後にする。

お隣のホールフーズベルビュー店で、日本土産を購入して、ホテルに戻ったのが23時。
そして、明日の帰国準備をしながら、このレポートの閉めを作成中である。


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