新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

ウォーレン・バフェットとキャッシュ・フロー

先日11月4日に以下の凄いニュースが飛び込んできました。

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは3日、新たに260億ドルを投じ鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェを買収することで合意したと発表した。
バフェット氏による企業買収としては過去最大規模となる。
バークシャーはすでにバーリントン株の22.6%を保有。残り77.4%に対し現金と株式交換により1株当たり100ドルで買収する。
買収価格はバーリントン株の2日終値に31.5%のプレミアムを上乗せした水準。
買収総額は340億ドルとなる。バークシャーバーリントンの債務100億ドルも継承する。(ロイター)

買収金額だけでも約3兆円という凄い投資です。
また以下のコメントです。

バフェット氏は、バークシャーにとって過去最大規模の取引について「大きな賭けであり、とても満足のいくものだ。来月や来年について賭けているのではなく、バーリントンを永久に保有し続ける」と語った。

同氏はインタビューで、1株当たり100ドルという買い値について「私が支払うことのできる最大のもの」と述べた。60%を現金、残りを株式としたのは「全額を現金で支払うことができなかったからだ」と説明した。
また「バークシャー株を組み合わせることには気が進まなかったが、取引の成立のためには必要だった」としている。
取引完了後のバークシャーの手元資金は200億ドルになるという。(日経)

とうことで投資のグロスとしては、バークシャーにとってもバフェットにとっても相当な大勝負に出たと言えますが、あのバフェットのことですから当然ながら「将来の成長を考えれば明らかに割安」と判断したのでしょう。

買収価格である1株100ドルでは、PERが約18倍だそうですので、純利益に対する投資総額の利回りは約5.6%程度になります。
しかし、現在の米国は経済不況の真っただ中ですので、今後米国経済が復活する過程においては、低迷していると言われている貨物の運賃や業績も上昇し、当然ながら1株当たりの利益も上昇していく可能性は高いと想定しているのでしょう。

(画像:米国におけるバーリントン・ノーザン・サンタフェの鉄道網)

バフェットの「アメリカの経済の復活を信じて投資した」という言葉通りの投資なのだと思います。

また、新興国の長期的な需要増大によりオイルの高騰が(長期的には)避けられないという判断もあるのでしょう。
そいった時代の変化の中で(ある意味古い産業である鉄道事業を)既に自動車より早く電化されている脱オイルの交通手段としての将来性を買ったということなのでしょう。
鉄道事業は、同氏の好みである誰もが理解できる業態であり、かつオールドエコノミーでありながら、脱オイルという点においてはニューエコノミーであるとこるが面白いですよね。

そして、この投資には鉄道事業の収益の改善や脱オイル産業?の将来性だけでなく、更に一つの大きなかつ基本的な思惑があると思います。

それは、既にバークシャーの子会社であるGEICOなる損害保険会社への投資と近い意味合いがバフェットにはあると思います。
つまりバフェットにとっての「キャッシュ・フローを毎年毎年確実に産むもの」であり、同時に、さらにその資金をある意味自由かつ安定的に再投資できるというものです。
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鉄道事業と聞いて私はある方の言葉を思い出しました。
その方は以前京成電鉄にお勤めされていた方で今は不動産業をされています。
その方がよくこのようなことをおしゃっていました。
「私が入社した当時、先輩がよく言っていました。京成電鉄といってもお前らうちの会社はたいしたことのない田舎の路線をもった会社と思っているかもしれないが、うちは朝『出発進行!』と始めて『終電です!』と一日電車を走らせれば、毎日8千万円の小銭がちゃりんちゃりんと入ってくる会社なのだぞと」
私も「毎日800,000,000円か〜固い会社だな〜」と思ったものです。
思えば(あまり知られていませんが)、浦安沖を埋め立てあのデズニーランドを造るという巨大事業も京成電鉄が主体で三井不動産とJVで行ったものです。
東京ディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランドの大株主は今でも京成電鉄です。
ちゃりんちゃりんの蓄積と毎日のキャッシュ・フローがあったのであれだけの長期かつ巨大プロジェクトに投資できたとも言えるのではないでしょうか?
***
ウォーレン・バフェットは、将来のある優良かつオールドエコノミー企業をその会社が本来の価値より著しい安い時に投資することで有名です。
更に、今回はっきりと感じたことは、しっかり確実にキャッシュ・フローを長きに渡って生むもの(会社)がお好みであり、そこから生まれるキャッシュで更なる投資をしていくという、ある意味世界共通の「お金持ちの基本」がそこにはあるのだなと感嘆した次第です。
つまり本当のお金持ちの投資の要諦は、キャピタル・ゲインではなくあくまでもキャッシュ・フローであるということです。

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会社の近くの神宮外苑、銀杏並木が紅葉しはじめました。

これからが見ごろです。
今日もお客様の土地の有効活用のコンサルティング
不動産投資の個人相談で出社しています。
この業界は、これからがある意味本当に忙しくなります。
ブログの更新頻度が下がらないように気をつけます。
(長谷川)

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