毎月か隔月なのかは別にして分配型の海外REIT(不動産投資信託)が最近よく話題に出ます。
またこんな宣伝記事?を見ると驚きますよね。
直近の1年間のリターンだけを見れば(上位にランクされている)リートの中には20%を超える利回りのものもあります。
これがある程度持続性のある利回りであるならば、実物の不動産へ投資するなんてバカらしくて誰もやらなくなるでしょう。
私がお客様の依頼で最近調べた、主なリート系ファンドだけでも沢山あります。
(野村アセット)グローバルREITオープン
DIAM ワールド・リート・インカム(毎月決算)
フィデリティ・USリート・ファンドB
ラサール・グローバルREITファンド
ダイワ 米国リート・ファンド(毎月分配型)
等々、他にも勿論たくさんございます。
各論は置いておいて(言いたいことはたくさんあるのですが・・・)総論として投資家サイドとして注意しなければいけない点は、
- ランキング上位のファンドが来年も上位に来るとは限らないのがこの世界の常識であるということ。(毎年勝ち続けるファンドマネージャーなど存在しない)
- あくまでも直近1年間の利回りである点、過去はどうなのか?を良く調べる必要あり。
- この1年は特に各国のリートが底値から上昇した局面であったため1年前にリートへ投資した者の多くが(別にプロのファンドマネージャーでなくとも)殆どの同じように儲かっている。
- 各リート自体の純粋な分配金は各国せいぜい平均5〜6%である。よって+10%以上の配当は、売買益を稼ぐことで捻出している。今後価格が右肩上がりではなく安定した場合、同じように売買益を稼げるのか?
- 逆に世界金融危機2番底が来るようなことがあれば、各国のリートも株価同様再び下落することが考えられる。その場合、当然ながらマイナスの運用成績となることもある。
今投資することのメリットを想像するに
- 現在の円高を利用して(これが一時的であれば)将来の円安時の為替の利益も享受することができる。
- これから、世界経済(日本を除いたとしても)が復調するのであれば、賃料も基準価格も回復していく可能性があり、今まで同様の高配当を続けることができる。
といった所でしょうか。
あくまでも直近の1年間の利回りと言えどもこれだけ高い利回りを見せつけられると投資したくなりますよね(笑)。
しかし、個人的には20%という高利回りを出し続ける程、金融と不動産に本当の意味で精通している(仮にそうであっても毎年売買益を出し続けるのは株式投資同様に困難であるのは、歴史が証明しているのですが)ファンドマネージャーが存在するとは思えないのですが。
さて2年後、3年後どうなっているのでしょうか?
私もウォッチする為に少し買ってみようかな(笑)
おっと危ない、危ない(笑)
上記のファンド買った方、1年後、2年後どうなったかぜひ教えて下さい。
PS.
なかなか目論見書を全部熟読して理解するのは困難ですよね。
証券会社の窓口に聞いても細かい点は答えられないというか分っていない方が殆どですしね。
運用者であるファンドマネージャーとの直接対話集会とかあったら盛り上がるでしょうね。
(私も実際会って直接色々聞いてみたいことが多いです。)
また、弊社では、不動産会社関連株式だけでなく、こういったファンドやリートを対象とした投資のご相談や、既に投資してしまった銘柄の点検も承っておりますのでお気軽にご連絡下さい。
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