先日、福井県不動産のれん会の設立15周年の記念式典にお招き頂きまして講演させて頂きました。
「日本の不動産市況〜現状と未来〜」と題しての講演でした。
福井県不動産のれん会の皆様お世話になりました。
実は、私福井に講演に行きましたのは3回目なのですが、福井県の印象というものが特別ございませんでした。
私は福井のマスナガのメガネを使用していますが、福井(鯖江)が日本一のメガネ生産地であることぐらいしか知識がありませんでした。
他の県とどこが違うのか?どんな特徴があるのか?
私が、毎回受ける福井市中心部の印象は、「他の県庁所在地に比べ、町並みは明らかに寂しい。古いビルが多い」といった感じでして、北陸三県の都市においては金沢のような特徴を見いだせないでおりました。
私が事前に調べていた統計上の事実では
福井県は、
- 1世帯当たりの貯蓄額全国1位
- 1世帯当たりの収入、全国4位
- 子供の運動能力、学力がほぼ毎年全国1位〜2位
実は今回講演に先立ちましてのれん会の水上幸一理事長(合同開発代表取締役)と色々お話しさせて頂きました。
そこで様々な深い福井のお話しを伺いました。
- 人口当たりの経営者の比率が全国1位
であることや、太平洋戦争時の空襲で福井市内約95%が消失したことや、戦後間もない頃に大地震がありそこでまた多大な損害を受けたこと。
よって
「福井県人は粘り強い」と。
「2世帯、3世帯が同居して、子供を祖父母に預け、女性も誰もかれも働ける者は家族総出で働く。車は一家で5台所有しているということも珍しくない。」
「親が子供に家を買ってやる時に、仏壇も一緒に買ってやるのです。福井県には幾つかの仏教宗派の総本山があります。福井県人は皆信心深いのです。特に経営者は皆そうです」
「当社もマンション分譲は毎年1棟程度のみ。景気の良い時でも自分の分際をわきまえて、他府県には進出したりは致しません」と
古いビルが多いのも「見栄を張る必要もなく手堅い経営が最良である」いった共通認識がどうやらあるようです。
ベンツやBM、レクサスに乗れる資力があっても、敢えてマークXにしておくといった・・・。
講演前に他ののれん会の経営者の方ともお話しさせて頂きましたが、皆さん実に堅実な経営者であるとの印象を強く受けました。
不動産会社の経営者というよりはメーカー等ものづくりをされている会社の方々のような印象を受けました。
(勿論東京と比べてという意味ではございますが)
景気の低迷が続き、かつこの状況が長期に渡りそうである現在、「福井モデル」的なものや発想が、日本の生活やビジネスにおいても一つの大きなヒントになるのではないかと思いました。
東京でも、実はあの田園調布に行くと、福井モデルの様な家が沢山見受けられます。こちらは規制で区画を小さく切れないので、止むを得ず2世帯とかで住んでいるのですが、家の前には小さい国産車数台とまっています。
田園調布と言えども意外な程外国車は少ないのです。手堅い人が多く住むように感じます。手堅くなければあの固定資産税の高い町に長く住み続けることは難しいのだろうと思います。
今回は、ご指名頂き講演をさせて頂いたのですが、逆にこちらの方が学ぶことが多かった出張でした。感謝です。
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