不景気が続く訳〜この20年で日本は「ツマラナイ遊園地」となった

日本のバブル絶頂の頃、日本に駐在している米国人へのインタビュー記事でこんなコメントを覚えている。

「東京はディズニーランドみたいだ。毎日がエキサイティングで楽しい。しかし、全部のアトラクションを一度回ってしまうと飽きてしまうのも同じだ。よって１年から3年赴任すればもう充分という気になる」と。

さて翻って今の日本、東京はどうだろうか？

日比谷に数年前にできたペニンシュラホテルの日本料理屋さん、21時には閉店するという。何故か？「外国人客が来ないからだ」という。

東京、港区の外国人向けの高級マンションを所有するオーナーは、家賃を下げても空室が埋まらず未だに苦慮している。

都心の高級ホテルの入場料１万円を超えるプールの風景も、市民プールと何ら変わらなくなった。
何をやっているか分からないような怪しいオジサンや外国人が沢尻エリカのような女性を連れている光景は銀座でも六本木でも西麻布でも全く見なくなった。

外国から見てこの20年で日本はどう変わったのだろうか？
外国人だけでなく、我々日本人から見てもどう変わったのだろうか？

私は、日経平均がどうのとか不動産価格がどうのという問題よりも、もっと根本的な部分に大きな問題があるように感じる。

それは、この20年日本経済がここまで低迷してしまった理由は、世界から、投資家から、企業家からまた若者や起業家からみて、日本（東京）という「場」が、徐々に面白味のない「遊園地」になってしまったからだと感じる。

「あれをしてはいけない」
「これしたら逮捕しますよ」
「微罪でも目立った人は検挙しますよ」
「ルールは途中から変えますよ」

これでは誰もこの国でプレイしない。
規制の厳しい「夢のない遊園地」化した日本。

日本を、この人の集まらない、ツマラナイ、規制だらけの「遊園地」にしたのは既得権を維持した自民党と規制を強化したい労働組合に支えられた民主党だ。
そして彼らを選んだのは（私を含めて）国民だ。
そう自業自得なのだ！
誠に残念だ！

サラリーマンがファーマーになるべく農地を買おうとしても買うことができない農地法っていったい何なのか？
何故、株式会社が病院を経営してはいけないのか？
何故、株式会社が農地を所有してはいけないのか？
何故、これだけ待機児童がいて働きたい女性が働けない状況にあるのに、待機児童が減らないのか？
何故、パチンコが合法でカジノがダメなのか？
何故、大手企業が脱税しても誰も逮捕されないのに、目立ったベンチャー企業家や投資家は微罪でも逮捕され懲役刑となるのか？

私の回りでも魅力的な人の多くが海を渡ってしまった。
魅力の乏しいこのプレイフィールドに見切りをつけたのだ！

さて、これからどうすべきなのか。
当然ながら改革・解放以外の処方箋なしだ。
（あれ！？中国、訒小平氏の標語のようだ！）

社民党の福島瑞穂が少子化担当大臣になって保育園が一つでも増えたのか？
民主党が政権を握って久しいが経済面でたった一つでも何か活性化した点があるだろうか？

私は、微力ながらこの日本というつまらなくなった遊園地を少しでも面白くしたいと思う。
そう、日本に留まって。

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