恥ずかしながら、去年の夏からコーヒーを飲めるようになりました。
コーヒーのあの香りはこれまでも好きだったのですが、どうもあの味がそれほど美味しいと思えませんでした。
きっかけはあの甘い甘い黒糖ミルク珈琲でした。
現在、飲めるといっても、スタバ等では「豆乳ラテ、コーヒー少なめ」と注文しています。
さて、コーヒーを飲むようになるとカフェや喫茶店に行く回数が飛躍的に増えました。
その店の環境が合えば(禁煙、人が少ない、静かなクラシックかジャズのBGM)事務所で仕事をするよりも能率が上がることも分かり、益々行く頻度は増えました。
そんなカフェや喫茶店で、時々隣席に座った方々の色々な話しが耳に自然に入ってきて、聞き入ってしまう時があります。
あのユーミンが、かつてファミレスで楽曲作りの為に若いOL達の会話を聴いていたという逸話を免罪符に私も時々・・・。
ある時のことでした。新宿、歌舞伎町のど真ん中にあるルノアールで聞こえてきのは、近所の店の面接のようでした。
青年「自分は高校からボクシングをやって最高国体で7位までいきました」
(はきはきした若者だな〜歌舞伎町にもこういう若者がいるのだ〜)
青年「高校を出てこれまでイメクラ、ランパブ、出会い喫茶、訳あり熟女クラブで働いてきました・・・」
(この若者は真面目なのかそうでないのか・・・・これもデフレの影響なのか?流石歌舞伎町だな〜)
また、これはつい先日、港区のとある上島珈琲で金融コンサルタント?と思われる30代前半の男性A、その連れの男性B、彼らのお客樣と思われる初老の男性3人の会話でした。
男性A「これから香港に飛んでHSBCに口座を作り、そこにCIAから手数料を振り込んでもらいます。」
お客「その金はどうやって日本に送金されるのでしょうか?大丈夫か?」
男性A「日銀も既に了解しているから大丈夫です。」
そこで携帯電話が宇宙からの呼び出しの様な「ピヨ〜ピヨピヨピヨピ〜」と鳴り出しました。
男性Aは店の外に出て路上を行ったり来たりしながら険しい顔で話し始めました。
入れ替わりに男性Bが席に着き「Aはああ見えて信用できる男ですから」と話し初めました。
10分程度でAがまた店に戻り「手配はどうにか大丈夫でした。兎に角日銀が・・」と。
お客「何日ぐらいで口座に振り込まれるのか?」
男性A「1週間か2週間、いや2週間か3週間。いや、やはり3週間か、2週間の可能性も否定できませんが4週間になるかも・・・」
「何時やねん!」と私が、思わず言いたくなってしまいました(笑)。
これがいわゆる「金融・投資詐欺」かどうか分かりませんが、私はこういった時に登場人物の顔、髪型、服、靴等をまず見てしまいます。(本来は『目』も入りますが)
あの靴で、このスーツで、そして上島珈琲で(私も含め)黒糖ミルク珈琲350円を飲みながら「CIAからの手数料収入も日銀もありえへんだろう!」というのが勿論結論なのですが。
どうせなら、もう少し舞台というか雰囲気を作らないと・・・と思うのですが、時代が変わったのでしょうか。
かつてバブルの時は不動産詐欺が流行りましたが、舞台は何故か永田町の旧キャピタル東急ホテルが多かったです。
私が20代のサラリーマン時代、ホワイトボードに行き先を「キャピタル東急」と書くと、上司が「その話しはどうせ詐欺みたいな話しだから気をつけろよ」と誰に会うかも聞かずに言ったものでした。
実際に行ってみると、やはりそこでは魑魅魍魎の方々が待っていました。
時代は、変わって最近では海外(の金融機関)を舞台にした投資話し節税詐欺が多いようです。
登場人物も昔に比べ随分若返ったように感じます。
しかし、昔に比べ、随分見抜き易くなったように思うのは、自分が歳と取ったからでしょうか。
兎にも角にも、黒糖ミルク珈琲のようなあま〜い話しにはご注意を。
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