新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

アジア弾丸紀行 by 長谷部裕樹(番外:リスボン編)


はじめに
私が公私共にお世話になっている長谷部裕樹氏によるアジア弾丸紀行です。
長谷部氏は東北大学卒業後、リクルートリクルートコスモスを経て現在は外国人・留学生に特化した人材紹介会社「オリジネーター」代表です。
大学時代は柔道部で活躍。小川直也、全日の武藤敬司とも対戦し引き分けた方です。
ダイナミックに成長するアジア諸国の最新(不動産)事情を!いざ!(長谷川)



8月13日  ポルトガルリスボン



リスボン国際空港から15分でホテルに到着。
何時ものことだが、ガイドブックも持たずに入国し、ホテルの予約も最近でこそ事前予約だが今までは現地調達をしてきたので、空港と市街地の感覚が今一わからず、このホテルを予約してしまい、以外に空港と市街地が近いのでおどろく。


チェックインまで1時間足らずあるというの、荷物を置いて付近を散策。
イタリア・スペインとも共通した既存の建物を活かした整然とした街並み。
しかし、室外機が無い:クーラーが無いのだろうか?
その疑問は、郊外の住宅開発を見るまで解けることはなかった。
また、喫煙者が多く路上には吸殻がたくさん落ちている。こういうところは文化度を表すというが、男女ともにいたるところで喫煙をするのはいかがなものだろうか?


14時になりチェックイン、早速、先ほど頂いた地図を参考に今日の観光プランを練る。


15時まだ行き先も決まらず漠然としているが、とりあえず外出をしよう。
まず、4日間有効のチケットを購入。
紙製で何とも頼りないが、パスモ(市電・メトロ・バス利用可)の様に普通に使えるのでまた驚き。


まずは、メトロを使いバクサシアード駅で降りて、中心地:ロシオ広場を目指すことに。
メトロは4路線あり、しかもその路線名前だけでなく(カモメ・ひまわり・船・羅針盤)といった図柄で線名を記載しているので、乗り降りが非常に楽である。
最近になりようやくアルファベットと数字の組み合わせによる駅名表示をするようになって、多分観光客は随分便利になったと感じると思うが、日本でもこういう所は直ぐ真似をすれば良いのに。


ひとしきり歩いた後(何度も言うが、ガイドブックを持っていないので)行き当たりばったりで、市電に乗ることにする(この市電を乗ったのが翌日フィガロ広場であることを知る)。この25番の市電で、海沿いの広場:コメルシオに到着。
ここから見た、リスボンの対岸の風景と後背に広がるリスボンの街並みが非常に綺麗であった。
こういう気分に浸れる旅は、本当に良い。




ひとしきり、旅先の気分を感じると本格的な探訪の旅の始まりである。


もう一度25番の市電に乗り、中心部から西のエリアへ。

ここリスボンは、非常に坂の多い街である。もちろん、歩いて登れる坂が大半であるが中には市電以外に、登山電車のようなケーブルカーも走っている。
観光地にあたる旧市街の中心部は、北は宿泊したホテルのあるエドワード7世広場から、南は海沿いのコメルシオ広場まで、3kmくらいが谷で、そこから東のエリアがアルファマ地区(歴史的建造物:リスボン大聖堂など)や、サンジョルジェ城跡が残る中世期の古い街なみ。そして、西側にはあの「しょうーしゅうーりっきー」のCMで有名になったアルカンタラ展望台などがある多少新しい街並みの地区。

これら、東西が丘のような形で中心部の谷を望めるような地形である。
もっと言うと、ロシオ広場から半径1km以内に大半の観光スポット(世界遺産ジェロニモ修道院ベレンの塔を除く)は集約されるので、2日もあると十分回れる規模ということが把握できた。



市電にのり、大まかな土地勘を抑えたところで有名な観光スポットのひとつ20世紀初頭(100年前)に作られたというサンタジュスタのエレベーターへ。

夜になるとまるで東京タワーのようにライトアップされる鉄骨自立式のEVである。
高さは7階ていどなので、せいぜい40m程度だが40分並んで上る価値のあるEVであった。特に屋上に階段で上ると、手すりの低さもさることながら鉄骨造なので結構揺れを感じる。なかなかのスリル。
これに乗ると先ほど紹介した、谷の部分にあたる中心部バイシャ地区から、西側の丘の部分シアード地区カルモ教会側にでるという仕組みになっている。


ということで、ここで20時。お腹も空いたのでレスタウラドーレス駅近辺まで戻り夕食。
昨日は、ヴィースバーデンでビールにタイ風焼きそばだったので、今日はワインと生ハム:チーズにケバブ(といっても、巨大な焼き鳥)で終了。


9時にホテルに戻りフロントに確認したところフィットネスジムは完備しているがプールはないとのこと
ガーン!!翌朝はプールの確認をしなければ・・・。


8月14日 リスボン晴れ 32度
朝一で、このホテルにプールはないということで、エドワード7世広場内にあるスポーツ施設を紹介してもらう。


赴くと、テニスコートなどが完備された施設を発見。期待に胸を膨らませ聞いてみると
「この夏はクローズしている」という。夏プール開けないでいつプール開きすんねん!
と怒ったところで始まらず、ここで4日間プールなし決定。明日は海水浴しないとと決心する。


今日は、リスボン市内の世界遺産探索である。
昨日と同じ、レタウラドーレス駅へ。
ここの駅前からケーブルカーに乗って「しょうしゅうりっきー」の撮影現場:アルカンタラ展望台へ。


ここで、写真撮影をしていると「地球の歩き方」をもった女性が近づいてきてなにやら英語らしき言葉で、写真を撮ってくれという。
Okと言って写真を撮った後で、「お一人ですか?」と尋ねると驚いた表情に。
彼女曰く、何も持たず(確かに旅行中バッグも持たず、スマホ・財布・地図にハンカチはポケットに)に、歩いているので、アジア系の地元の人だと思ったらしい。


確かに、リスボンにはいり日本人を含む多くの観光客を目にするが私の様にガイドブックも持たずに手ぶらでウロウロするのは珍しいようだ。
因みに、現地の人からアメリカ人?と聞かれることが多い。
ここリスボンは、モロッコにも近いせいか。ヨーロッパどこの国よりも黒人の数が多い。
また数件の中華料理屋は見かけたが、華僑系の人は少ない。
つまり、アジア系の人を観光客以外で見かける事はほとんど無かった。
観光客はフランス・スペイン・ドイツが大半で英語圏の人はあまり見かけなった気がする。



彼女は明日帰国するというので、いままでどこが良かったのか?を尋ねると、サンジョルジェ城がよかったという。そうか、今日のしめはそこにしよう。


また、ケーブルカーで降り、フィガロ広場のレストランでランチ。
いただいたトマトスープは絶品でした。久しぶりの山盛り野菜サラダで体の中の浄化を感じながら、今日の目的世界遺産ジェロニモ修道院へ。


フィガロ広場から15番の市電に乗ること30分。ジェロニモ修道院へ。
炎天下の中並ぶこと40分でようやく中へ。
ここは、インドとの香辛料貿易で財をなしたバスコダガマによって建築された教会で、マヌエル様式において建てられた最高傑作ということよりも、私が感動したのはこの建物の着工:1502年は大航海時代の始まりの時期だということである。


この春、かねてより興味のあったジャレドダイアモンドの「銃と伝染病と鉄」を読むことができた。今でこそ、不動産屋であるが大学での専攻は遺伝学でバリバリの理系である。


この本によると、1532年11月16日が旧世界と新世界が出会った劇的な日であるという。
その後、スペインのピサロ将軍が、ペルーのアタワルパ皇帝をカハマルカで捕え、スペイン王カルロス1世がアメリカ最大のインカ王国を壊滅させた「カハマルカの惨劇」の始まりになったからである。


ピサロが、アタワルパ率いるインディオの軍勢を破壊したのはなぜだったか?
そこには、三つの「文明の利器」鉄製の武器・銃・そして梅毒をはじめとする伝染病であった。
この本の面白さは、人類創世記の13000年前にはこれほどの格差がなかったにも関わらず、いつからこのような文明の差ができ、おかしくした主因がなんだったのだろうということを「文明の利器」や「環境特性」・言語の発生と分布と伝播の関係まで纏めた名著であった。


ジェロニモ修道院竣工まで300年かかり、香辛料貿易の収益の多くがここに使われたということを知ると、大航海時代が始まったことにより生まれた欧米に偏った富の偏在は、500年を経て、ようやくアジアと欧州が肩を並べる領域に達し、これからもっとスピードアップされ、南米やアフリカまで平準化がすすんでいくのだろう。
欧米の先進国が過去の遺産で食べているうちに、後進国が勤労と努力をしたら、先進国・発展途上国という呼び名は、死語になる日も近いかもしれない。


さて、ジェロニモ修道院は確かにすごいのだが、過去イスタンブールアヤソフィアや、フィレンツェ・ミラノのドウモを見ているものには、今一つ感動が薄く。
失礼ながら、まあこんなもんかっという感想でありました。

ということで、40分待って大航海時代とジャレドダイアモンドを思い出し、30分の見学は終了したのでした。


あとは、「発見のモニュメント」
テージョ川に向かって立つ、ここに描かれて偉人たちはバスコダガマを初めとする大航海時代の人々です。

そして、16世紀に建てられたというベレンの塔(これも世界遺産登録)ということで、これもマヌエル様式の見張り台(地下一階が水牢だった)これも、見学いたしました。

何しろ、3時間近く炎天下の中歩きっぱなしで、朝プールにもいけなくて腰も痛いと言いながら、リニュアル中の住宅を見つけては写メし、これらの住宅にはEVもなく、入口も狭いのだが、どうやって家電製品をいれるのだろうか?一度中を見てみたいと思いながら、市電のりばへ。


市電15番でフィガロ広場につくのだが、持ち前の好奇心がむくむくと起き上がり、市電ではなく、やってきた729番のバスに乗る。
バスは元来た道から外れ、どんどん人里離れた山のほうへ、そのは山を切ひらいた学園都市(リスボン工科大学・医科大学)になっていました。また奥へいくと今までの光景と一変した住宅街が広がる光景がありました。


リスボンは観光都市ではありますが、市の中心部は半径1kmほど。
それ以外に従事する人々は、このような住宅地に住み職場に通っていることがわかり貴重なバス散策に旅でした。


その後また、同じルートをもどり、市電15番でフィガロ広場へ。
そして、今朝の彼女に教わった、サンジョルジェ城跡へ。ここへは同じくフィガロ広場737番のバスで。
サンジョルジェ城跡は、アルファルマ地区を通った頂上にあります。

現在は城跡しかありませんが、リスボン市内のすべてを見ることができ、非常に美しい公園になっていました。
惜しかったのは、城跡より街が西側にあるので、午後だと光の反射により、街が見え難いこと。午前中に上るのがよかったかと・・・。後の祭りでありました。


と、ここで20時。またフィガロ広場に戻り夕食。
パエリァでも食べようかとオーダーしたところ無いというので、やむなくエビのアヒージョとハンバーガーで。ワインは美味しかったが、アヒージョは日本で食べたほうが美味しいなぁぁと思い、チップ話でお会計。


帰りに朝ご飯用の、コロッケらしきものを購入。
翌朝いただいたが、白身魚とエビのコロッケでこれは冷えても絶品でした。


レスタウラドーレス駅前でもう一杯、ワインをひっかけホテルに戻って。就寝。
今日も良く歩きました。
明日は、もう一つの世界遺産シントラだぁぁ。。。




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株式会社長谷川不動産経済社

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はじめての不動産投資

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*尚、本書は2009年に出した「お金を生み出す家を買いたい」を加筆、改稿したものです。特に税務関連を大幅に加筆しました。節税の為の法人利用の方法、メリット、デメリットをできるだけ詳しく解説しております。