新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

銀行が推奨する商品は安心できる?


国民生活センターにおいて銀行の窓口で販売された「一時払い終身保険」に関するトラブル相談が急増しているようです。


これが顕著になったのはどうやら去年からのようで、前年比4倍だそうです。
また、特に高齢者からのトラブル相談が多いようです。


弊社のお客様でも、銀行から「保険」や「投資信託」等の勧誘を受けた方はほぼ100%と言ってよいと思います。


資産家の方などは投資信託でも数千万円から数億円単位で投資してしまって、この春には利益がプラスになったようですが、それまでは常にマイナス数千万円といった状況の方が殆どでした。


この春にプラスに転じた時点で全部売却した方も多いのですが、また下がってしまって「マイナス数千万円に戻った」という方もいらっしゃいます。


私自身も電話でこういった勧誘を受けたことは何回かあります。


一度、世界の通貨や外債、株式に分散投資を勧める外資系銀行、プライベートバンクの担当者とこんな会話をしたことがあります。


私) 「ところで、あなた自身は世界の株式に投資された経験はありますか?」


銀行)「あまりありません」


私) 「銀行が売る投資信託だから何か安全だといった雰囲気ですが、あなたもこの投資信託を買っていますか?」


銀行)「いいえ、買っていません」


私) 「あなたが推奨する外国の通貨や債券や株式、その国へあなたは実際行ったことがあります?」


銀行)「ありません」



世界で最もまっとうな投資家であり世界有数の資産家でもあるウォーレン・バフェットが以下のようなことを言っています。


「地下鉄で通勤している連中の助言を、ロールスロイスでやってきた人々がありがたく拝聴する場所はウォール街以外にない」と。


これは、何も「金持ちが金持ちでない人の話しを聞くべきでない」でといった低レベルなことを意味しているのではありません。
「権威や看板だけの(実際、自ら成功体験をしていない)者が、実は多くのことを経験し成功してきた者に対してアドバイスしているのは滑稽かつ理不尽だ」と言っているのです。


分かる方には分かって頂けると思います。


私達は、銀行の看板をもって金融商品、保険、はたまた不動産を紹介されてしまうとその「大看板」故に闇雲に「そのもの」まで看板同様に信用してしまいがちです。
特に高齢者程そういった傾向があると思います。
また、この国の金融資産の殆どを60歳以上の高齢者が保有しているという事実もあります。


金融機関もそれ故、金融庁から厳しい指導を受け、徹底的にかつ過剰な程に「自己責任とリスクをしっかり説明するように」言われています。


しかし、多くの現場では、所謂アマチュアが窓口で顧客に様々な商品を販売、紹介している現実は変わりません。
勿論、銀行にも本当の専門家や優秀なプロが間違いなくいらっしゃると思いますが「あなたの担当者はそうではない可能性が高い」と思います。


どんなにリスクを説明しようと、『駄目商品』は本質的に『駄目』なのは変わりはありません。



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株式会社長谷川不動産経済社

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はじめての不動産投資

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*尚、本書は2009年に出した「お金を生み出す家を買いたい」を加筆、改稿したものです。特に税務関連を大幅に加筆しました。節税の為の法人利用の方法、メリット、デメリットをできるだけ詳しく解説しております。