新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

投資と間口の広さの問題


以前、ある大手不動産会社の役員の方とお招き頂いたセミナーの合間にこんな話しをしたことがあります。


「何故、個人投資家は実物(不動産)ばかりを狙ってリートを買おうとしないのかな〜」と。
自分の会社は収益物件を仲介しているが「リートも魅力的な価格なら買えばいいのに・・」といった趣旨のご意見でした。
私はリートも保有していましたので「最もですね」と答えました。


以前もどこかに書きましたがよくこんな質問を受けます。
「私の場合、予算的に言って区分所有が良いでしょうか?アパート一棟が良いでしょうか?それとも借り入をしてマンション一棟を買うのが良いでしょうか?」


こんな時、私は何時もこう答えます。
「買いたいエリアを限定しておいて、仮に『幾ら程度のアパート一棟を』と探しても、そんなに上手く、その通りの物件はなかなか出てきません。それだけ需要と供給が逆転してしまっています。種類や額を限定せず『これはいいな』と思うものが出たらその都度検討した方が現実的です」と。


私自身の投資対象もある程度、間口を広げて常に待っている状態です。
その範囲は現在のところ「実物不動産」、「リート」、「不動産、金融、建設株」です。


外国の不動産については今の所、投資対象にしていません。何故かと言えばよく分からないからです。
ハワイもニューヨークもアジア新興国の不動産も興味はそそられるのですが、私に(向こうから)話しが回って来る時は既に高値なのではないかと疑ってしまいます。
国内株でも現在人気の「IT株」や「バイオ株」もよく分からないので投資対象にしていません。


「米国株」に関してはリーマンショックの時に米国大手銀行、数行を買おうとしましたが、今ひとつ決断ができませんでした(トホホ、ああ買っておけば・・・)。



これは個人投資家ゴールドマン・サックスもブラックスートンも同じだと思うのですが、投資対象の間口が広ければ広い程、「良き投資の機会」は広がっていきます。

しかし、間口を広げ過ぎ、判断を誤り「高値掴み」をしてしまっては、その結果が失敗に終わるのは個人も投資銀行投資ファンドも同じです。
この間口を広げ過ぎて失敗するという事例は、古今東西(企業の多角経営の失敗等々)無数にありますので兎に角広げれば良いというのは明らかに誤りです。


私は、今後も実物不動産だけでなく、リートが安い(価格>本来の価値)と思えばリートを買いますし、(私が理解できる業種に限定して)業績が良いのに株価が低迷している企業があれば株式を買います。
つまり、私なりに間口を広げています。


しかし、一つの原則というかプリンシパルは、インカムゲインを狙った投資をメインとし、キャピタルゲインを行う投資は一部で我慢するというものです。


これは、何が正しいとか、正しくないというのではなく、私個人の戦略ですので、当然ながら、皆さんは皆さんの個々の人生経験やバックグランドを反映した投資戦略でいかれて良いと思います。


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株式会社長谷川不動産経済社

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はじめての不動産投資

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*尚、本書は2009年に出した「お金を生み出す家を買いたい」を加筆、改稿したものです。特に税務関連を大幅に加筆しました。節税の為の法人利用の方法、メリット、デメリットをできるだけ詳しく解説しております。