新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

富裕層はセブンコーヒーを飲み日替わり定食を食べる


職業柄、富裕層と言われる方々によくお会いする機会があります。


最初に断っておきますが、私自身は普通のサラリーマンの家に生まれ小学校から高校まで公立でした。
一応東京都内に暮らしていましたが、中学に上がるまで「私立」といったものが存在することすら知りませんでした。
地元の中学に進学した折、何人かの同級生がいなくなっていたので「奴はどこに消えたの?」と回りに行くと「早稲田実業に行ったよ」といった答えが返ってきても、私は「ワセダジツギョウってどんな会社?」なんて会話をしていましたから(笑)


さて、富裕層の方々でも私が仕事を通じてお付き合いしている方は、どちらかというと親の世代から続く富裕層の方が多いようで、矢沢永吉さんのように一代で急激に富裕層の仲間入りした方は残念ながらあまりいらっしゃいません。
矢沢永吉さんは、かつて海外の不動産で大きな損害を被られたこともありましたので、個人的には「私が側に居ればこんなことには・・・」などと悔しくも叶わぬことを思ったこともありました・・)


そういった富裕層の方とお会いして感じることは、彼らの普段の生活は極めて普通であるということです。


例えば、ご一緒にランチを食べにレストランに入り、そこのメニューに(例えば)2,600円の旬の特別コース、1,400円のハンバーグランチ、1,200円のパスタランチ、880円の日替わりランチ等々が並んでいるとすると、まず高い確率で日替わりランチを注文されます。
当たり前と言えば当たり前のことですが、たかがビジネスランチですから日替わりで充分な訳なのです。


また、都内で「お茶でもしましょう」ということになりますと、私等はお客様に相応しい所で・・・よって「どこか帝国とかオークラのカフェテリアにしますか?」等とお聞きすると、たいてい「ホテルは高いからスタバかドトールにしましょう」といった返答が返ってきます。


不動産業界では、相手(ブローカー等)が面談の場所を一流ホテル等に敢えて指定してくる時は、「お化け話し」が多いと言われています。(「お化け話し」とは到底実現しないような詐欺話しと的なものです)


富裕層の方からすると、既に子供の頃から何度となく帝国ホテルやオークラで法事やお誕生日会で食事をしてきたので、そういった所でお茶を飲んだり食事をしたりすることは特別なことでも何でもないのです。
(どちらかと言うともう既に飽きている感じでしょうか)


また富裕層の方は、元来自分達が富裕層に属していることも特段特別なことだとは感じていません。
それは、子供の頃から足が速い子供や、背の高い子供が、自分が足が速いことや背が高いことを(他人からすればそれはそれなりに羨ましことなのですが)特に何とも思っていないことと似ているように思います。


一方、極めてしっかりした「金銭感覚」をもってると感じることがります。それがあるからこそ未だに富裕層であるとも言えるのですが。
よって「そんな敢えて高い所でお茶するのは、ばからしいよ」ということになるのです。


彼らはどちらかと言えば、「安くて美味しい店」に出会った時の方が遥かに驚きがある訳で、「この価格でこの美味しさは凄いよね!」といったことの方が新鮮であるのです。

コストパーフォーマンスの素晴らしさに驚きを感じても、単純に高くて豪華なものには、既に心は動かないようです。

よって普段飲むコーヒーにしても例えば「セブンコーヒーは100円であの味は凄いよね」といった具合になるのです。


ところで、皆さんの周りにもfacebook等で豪華レストランでの食事の写真を日々アップしている方がけっこういらっしゃると思います。

富裕層の方々は「生活のその部分」をfacebookでアップしないというのも明らかだと感じます。

そこは、単純に我々が駅前の富士そばで天玉ソバを食べても、それをわざわざアップしないのと同じことなのかもしれません。



長谷川不動産経済社