新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

表参道で見た昼酒


先日、真夏の様な気候の平日、原宿表参道の裏通りを歩いていました。
ランチタイムだったのですがなかなか何処で食べるか決めかねていました。

あるアジア系料理屋の店の前で足が止まりました。
中を見ると残念ながら既に満席でした。


さて次の店にと思った時、テラス席の女性達の食事風景が目に入ってきました。
彼女達はなんと皆さんワインだのビールだのを昼から飲みながら食事をしていたのです。
少しだけ赤い顔が軒の下で笑っていました。
丸いテーブルを皆で囲みながら楽しそうに・・・スペインがイタリアのランチタイムのようでした。


その時、ふとある思いがこみ上げてきました。
「もう俺も飲んでもいいか」と。


私は、お酒が嫌いではないのですが、どことなく常に距離を置いてきたように思います。


家で飲むことは全くしません。
また昼からお酒を飲むことも避けてきました。


酒飲みに対するイーメージは、家でお酒を飲んでいた父親のものが強く、それがあまり理想的と言えるものではありませんでした。
もう一つは「お前はそんな風に酒を飲む程余裕があるのか?」といった自分への戒めのようなものなのでしょうか・・・。


それだからか、お酒を飲んで酔うということすらどこか頭の芯の方で避けてきたように思います。
勿論、誘われればお酒をごく普通に飲んできましたが。
しかし、一人でお酒を飲むなんてことは一切ありませんでした。


実に楽しそうにお酒を飲みながらランチをしている女性達を見て、そんなくだらないルールを守っている自分がバカらしく思えてきました。


「もう、いいんじゃない、飲んでも」と。


そこで先日昼から蕎麦屋で卵焼きを肴に日本酒を飲んでみました。


そして、別の日にトンカツ屋でも一人ビールを飲んでみました。


家でも、赤貝の缶詰とソーセージで冷えたビールを一人初めて飲んでみました。
これが、どれもこれも実にしみじみと美味しかったのです。


「お前も、もういいんじゃないか」と52歳で死んだ親父が言っているように思いました。



長谷川不動産経済社