新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

外国人投資家から見た東京不動産マーケット


日本だけでなく、ワールドワイドにこの東京という都市を国外の投資家からの目でみるとどう見えるのでしょうか。

実は東京オリンピックが決まった後と前では新興アジア諸国富裕層の日本への投意欲は変化したようです。

とことで、シンガポールの高級マンションは既に坪単価1,000万円を越えています。
よって、東京都心部億ション(坪単価500〜600万円前後)は彼らにとって元々割安に感じているのは事実のようです。


私の知る範囲では世界で一番高いマンション(アパートメントビルディング)の坪単価はイギリス、シティにあるもので坪単価約4,000万円。
この価格は当然ながらロンドンオリンピックの影響と、イギリス政府がシティをNYに並ぶ金融都市に育て上げた結果です。
購入者は地域的にも縁がある中東の富裕層だとのことです。


一方、日本で近年最も高く分譲されたマンションは千鳥ヶ淵に隣接した(飛島建設跡地に建った)マンションで坪単価約800万円でしょうか。シティとは5倍の開きがあります。

こういった状況を踏まえ、アジアの富裕層は、「東京の不動産は元々魅力的であったが、原発地震津波の心配」と感じていました。しかし「オリンピックが決まった」=「IOCが大丈夫だとお墨付きを与えた」=「投資しても大丈夫」という判断に至っています。
彼ら富裕層は、東京のどこを買っているのでしょうか?それは、やはり主には東京の都心、それも一等地です。
実際に去年などは都心のマンションが外国人投資家によく売れたようです。

しかしです。外国人投資家、それも華僑等のアジアの超富裕層が大型物件をどんどん買っているかと言えば、今の所NOということになります。


例えば、香港やシンガポールにおける華僑の富裕層の投資先はやはり一に米国、二番目に欧州ということで、東京という選択肢の優先順位は少なくとも3位以下、実際には5位以下ではないでしょうか。


これも日本という国の少子高齢化を前提に今後の経済成長をしていくのか、彼らはやはり大きな疑問をもっているのは間違いのない事実だと思います。
それなら何故投資する人間がいるのかと言えば、それは単純に世界的な観点でのポートフォリオを組む必用性からではないかと思います。


例えば、20億円の投資を世界の不動産に投資しようとした場合、まず10億円はNYへ、5億円は欧州、ロンドンへ、3億円はシンガポールへ、残り2億円を上海にと思ったが既に高くなり過ぎているので、仕方なく1億円はハワイへ、1億円を日本へ・・・・
といった感じではないかと思います。


まだまだ私の周りで海外の投資家ががんがん日本の大型不動産を買っているといった状況を見るに至っておりません。



これは、ある意味、非常に残念なことでもあります。
アベノミクスは外国人投資家が日本株を買うことによって大幅に上昇しましたが、そこまでの現象はまだ不動産には見られません。

やはり、この現実が海外から見た日本経済の将来性や成長性に対する彼らの評価なのだと感じるからです。



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長谷川不動産経済社