以前に不動産の売却と購入に関してのコンサルティングで二度程お会いしたお客様のお招きで、先日その方が主催される音楽コンサートに行って参りました。
その方は、音楽業界では著名な方で(失礼ながら私は存じ上げなかったのですが)、ネット等でその方のプロフィールを拝見すると所謂日本だけでなく世界のビッグスターと競演されてきた方でした。
勿論、演奏会は素晴らしく、元々音楽好きな私にとっては至福の時間でした。
私は、今まで様々な業種の方と面談してきました。
しかし、約1時間程度の間に相談内容をよくよくお聞きして、更にこちらがそれに対する対応策等々を話していますと、やはり1時間はすぐに経過してしまいます。
よって冒頭に名刺交換させて頂き、その方の職業やバックグランドを私なりに理解するのですが、そのお客様に関してのお話しは儀礼的なもので終わってしまいコンサルティングは終了してしまいます。
名刺を拝見して、私の方から色々質問したり、ご意見を伺いたいと思ったことも何度もありましたが、やはり時間の関係もあり遠慮をしてきました。
まあ当然と言えば当然のことで、お医者さんも自分の医院に来られた患者さんの病状のことは詳しく聞くでしょうが、その方ご自身がどんな方なのかどんな仕事をどんなふうにしているか・・・等を聞く余裕などないのは当然のことだと思います。
ところで、私は一度お聞きした、又は見た物件のことは実に詳細に覚えているのですが、お客様の顔やお名前は殆ど覚えてないのです。
よって、数年経って再度お問い合わせ頂いた場合も、名前やお顔を拝見しただけでは記憶が蘇って来ないのですが、不動産の場所や特徴を少しお伝え頂ければ見事に頭の中にファイルが降りて来るのです。
きっとキャパシティーの限界がある脳みそが、やむを得ず記憶すべきものを仕方なく取捨選択しているのだと思います。
しかしです。これでは実にもったいないと思うようになりました。
せっかくお会いする一期一会の機会にもっとお客様のことを知りたいと思うようになりました。
こういっては語弊があるかもしれませんが不動産は所詮「物」ですので、そこには命が通っている訳ではありません。
これからお会するお客に対して私が色々なことを聞いてしまってよいのだろうかとも思いますが、やはり今後はもっとお客様や取引先の方々と人間同士のお付き合いもしていきたいものだなと。
今回の演奏会にご招待頂いて、そう強く感じた次第です。
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