「人生で成功したいならば、言葉を勉強したまえ」というのは片岡義男さんの言葉なのですが、最近は正にその通りだと感じます。
どういう言葉を使うのか、その言葉のレベルで人はその人のことをおおよそ判断してしまうのだと感じます。
それ故、どういった「言葉」を普段から使うかというのは非常に難しいです。
私も時には本を書いたり、講演をさせて頂く機会があるので、この「言葉」というものにはけっこう苦労します。
私は東京の郊外、多摩の育ちですので、元来私の話し言葉はエセ江戸弁というのでしょうか、多摩弁です。
この多摩弁は一言で言えばベランメー言葉です。
気の置けない(と思っていた)仲間とお酒を飲んだ時など、この地言葉が出てしまいます。大学時代には渋谷生まれの渋谷育ちの方に「長谷川君、訛っている!」と言われてこともありました。
また、サラリーマン時代にも関西から転勤してきた方に「長谷川さん、怒っているのですか?」と言われてこともあります。
私としては普通に話しているつもりだったのですが(笑)。
英会話において私は仮定法過去で物事を依頼、お願いすることを何故か心がけていましたので(英会話塾のお陰です)、一緒に働いていたアメリカ人に「お前の英語はなかなか礼儀正しい」と褒められたことがありました。
またネイティブではない私は、ビジネス上の会議の議論の場で、相手が9割話し、私が1割程度反論するという、極めてストレスフルで日本語では考えられないことがよくありました。
それ故、自分の発する少ない言葉をよく吟味して選んでいました。すると「お前は人の話しをよく聴く人間だな。言葉使いも紳士だ!」と褒められたことがありました。
日本語では考えらないことが起こったのです(笑)
私の現在の業務において「絶対」という言葉をそれこそ絶対使わないように心がけています。
例えば「絶対儲かる」とか「絶対上手くいく」とか「絶対利益が出る」とかいった表現です。
我々の世界では、元来こうすれば「絶対に儲かる」といった手法は無いのです。
よって、他人の方の本を読んだり、会話を聴いていて「絶対」という言葉出てくると私は急にさめてしまいます。「あ・・・なんでそんな言葉を使うのか」と。
そんな時はとても残念に思ってしまいます。良い事を言っているのに・・・と。
相手がどういった言葉を発するのか賢明な人程それをよく聴いていると思います。
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