小学校低学年、野球が好きだったが、下手だった。
試合に出ても「お前がいたから負けた」と言われた。
地域で一番のチームに入りたかったが、当然お声がかからなかった。
そのチームの野球帽を被りたかった。
そのチームに選ばれなかった者は皆ジャイアンツの野球帽を被っていた。
野球が全盛だった。サッカー少年は私の学年には一人もいなかた。
私も仕方く、ジャイアンツの帽子を被ろうかと思ったが、どうしても抵抗があった。
その他大勢に入りたくなかった。
そこで、私は横浜大洋ホエールズの帽子を買った。
オレンジと黄緑色の派手な帽子だった。全校生徒1,000人を超えるマンモス校だったが、誰一人被っている者はいなかった。
屈辱感を紛らわすにはそれしかなかった。
その帽子を被って、私はバットを毎晩振った。
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