新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

コロナショックを逆張りで生き残れ!

*以下の文章は昨日、日刊ゲンダイに寄稿したものです。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/270720

 

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この記事を読んで頂いている皆様が家路につく頃、南西の空に赤い星が輝いているはずです。それはオリオン座のベテルギウスという恒星です。この星が今天文界では大いに話題になっています。

何故ならこの赤き輝きが徐々に失われているからなのです。専門的には赤色巨星と言われ超新星爆発を起こすのではないかとも言われています。実は星にも一生がありまして、若い時は青白く輝き、そして老年期になりますと巨大化し赤くなっていくのです。 

何故このことを話題にするかと申しますとこの星の運命が今の日本経済と似通っていると思うからです。新型コロナウィルスが中国の武漢で発生し日本のマスコミ等で取り上げられるようになって約二ヶ月が経ちました。結果株式市場は大いに荒れています。

かつて2002〜3年にかけてSARSが発生し、世界的に株式相場が下がりました。この時は約5ヶ月で株価は回復し、WHOの終息宣言までは約8ヶ月でした。今回はSARSに比べれば致死率は低いものの感染者数も死亡者も遥かに多いのが現状です。

更にウィルスの震源地、中国の経済的停滞が顕著になってきました。これにより未解決だった不動産バブルという火薬庫に火がつくかもしれません。

既にインバウンドの消滅による多大な影響を受けている航空、ホテル、小売等の業界だけでなく、今後あらゆる産業において甚大な被害を及ぼすことになるでしょう。仮に国内のウィルス感染問題が収束したとしても、それはあくまでも一元的なものでしかありません。今後発表される各企業の3月末決算は相当厳しいものになり、更には来季の決算予想も同様だと思われます。

現在、日銀は、1日当たり1,000億円を超えるETFの買い株価を支えようとしています。しかし、こういった方策に果たして将来があるのでしょうか?

以前ある財務省の高官だった方に直接お聞きしたところ「日銀の出口戦略は正直ない。このまま続ける以外ない。当初は、それほど長く続けるつもりはなかったが、物価が上がらないのでやめられなかった」と。それでは将来どうなってしまうのか?と聞くと「まず、銀行がこのマイナス金利政策で利ざやを稼げず経営はもたない。そして日本経済も徐々に体力を失っていき、最後は『白色矮星』のような状態になる。言い方を変えれば冬山で徐々に体温が奪われ凍死するようなものだ」と。

白色矮星とは、星の一生の最終形態なのです。

しかし、我々は黙って凍死するわけにはいきません。これからもこの国でどうにか生き残っていくしかないのです。政府や日銀を批判しても一銭にもなりません。

これからの1年、まずは本業を死守することです。勤め人の方であれば今は離職する時ではありません。事業者は可能な限り手元資金を厚くすべきです。

ところでこの時期、顧客からの電話やメールが逆に増えています。「凍死」ならぬ「逆ばり投資」で凌いていこうと考えている方々です。

おそらく今後、更に大きな調整や暴落が生じた時、その時こそが優良株やリート、不動産を全力で投資するチャンスなのかもしれません。

残念なことですがアベノミクも終わりを告げようとしています。思えば米国も日本も統計的には好景気が長く続きました。

今後、振り子は逆の方向に大きく振れていくでしょう。そして、こういった振り子は大概、極端に振れ過ぎる時がやってきます。

そのタイミングをあらゆる感覚を研ぎ澄ませて感知するのです。

私だけでなく逆張り投資家達は、リーマンショック以降、正にこの時期を待っていたのです。

 

長谷川不動産経済社

 

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