時々お客様からこんな質問を受けることがあります。
「仮に予算5億円で不動産に投資するとして、5億円の一棟のマンションやビルを一棟買うのが良いのでしょうか?それとも1億円程度のものを5棟買うのが良いのでしょうか?はたまた、数千万円のアパートを複数買ってより分散させた方が良いのでしょうか?」と。
基本的に私の答えは何時も同じでして、
「1億円を5棟、2.5億円を2棟と仮に計画を立ててもその通り投資適格物件がタイミングよく出てくることはまずありません。よって、5千万円でも1億円でも5億円でも1,000万円でも良い物件が出てきたらその都度検討したらいかがですか?」と。
相続対策で不動産を買う場合はまた事情が異なりますが、私は、優良なものが安くなったら何も不動産でなくともリートや株でも良いと思っています。
しかし、この「良い」という言葉が単純に国語的意味での「良い」ではありません。
見た目が良いとか、綺麗だとか、見かけ上の利回りが定期金利や国債より高いとか言うものでもありません。
そうです。そこで重要になってくることは、
「(その投資対象のことを)自分で本当に分かっているのか?」
更には
「自分の得意とする分野か?」
と言うことが極めて重要になってくるのです。
(そうです。これが一番重要かもしれません)
私自身で当てはめれば、この「得意」であり「分かる」ということは、エリア的には関東エリアで特に東京と言うことになると思います。
分野的には不動産(マンション、アパート、ビル)及びリートとなるでしょう。
これが私自身の得意分野で腹の底で分かっている範囲です。
逆にITやバイオ銘柄のことはよく分かりません。
よって、この分野に集中的に投資することはありません。
昨年は、IT銘柄や製薬会社の銘柄が全世界的に上昇したようですが、1ドルも投資しておりません。
それでも全く後悔はありません。
自分の本当の意味でよくよく分かっていない「もの」や「分野」に投資してうまくいったこともありますが、そのツケは遅かれ早かれやってきます。
(実際にやってきました)
理解していな「分野」や「もの」への投資は所詮一夜の夢となることが多いようです。
皆さんの中で、理解していない「分野」や「もの」に何かのきっかけで投資し、今現在絶好調である方は、逆に相当な注意な必要だと思われます。
ここで謙虚になれるかどうかです。
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