先日、面白い体験をしました。
午後3時に田町駅で仕事が終わり、お腹が空き、お寿司を食べたくなり、どうしようかと。
銀座へ行こうかと、いや銀座は高いな〜と。
そこで吉行淳之介の
「僕にとっては、角のタバコ屋までタバコを買いに行くのも、立派な旅行である」
というエッセイの中の言葉を思い出し、最近旅行にも行っていないので、急遽鎌倉に寿司を食べに行こうと。
品川駅へ出て、そこから横須賀線で約40分、鎌倉の駅の近くの席数8席程度の小さい寿司屋に飛び込んでみました。
夕方5時半頃でしたが、既に2カップルが、その間に一人座りました。
右手にオレゴンから来た若い男女。左手にトルコから来た若いカップル。
オレゴンから来た若い男性が、ビールをカウンターの下で注いで隠れるように飲んでいます。横顔を見ると、結構若い。
「ティーンエージャーか?」と聞くと「はい」と。
「ここなら、大丈夫だよ」と言っても、遠慮しながら飲んでいました。
オレゴンの純な若者でした。
相方の女性はテレビでやっている相撲と寿司に興味深々で、色々と英語で聞かれるもののなかなか難しい質問が、
「何故相撲取りのまわしは三重なのか?」等々。
これは、うまく説明できませんでした。
もっと英語を勉強しないといけないと思った次第です。
トルコのカップルは「寿司を食べるのは、今日が初めてだ」と。
顔中に喜びで溢れていました。
二人曰く「おまかせ」でと。
驚いたのが、寿司屋の大将がそんな若者にも、わさび大丈夫か?とか色々と英語でやり取りしていることでした。
私が穴子を食べようとすると、オレゴンの女性が、それは何?と、
穴子を英語で?私は苦し紛れに「sea eel」と答えると、
どうやら発音が悪いようで通じません。
そこでトルコの男性が正しい「eel」の発音で言い直してくれました。
今度は「うなぎとどこが違うのか」と、これには英語で大将が答えて、私は痛く感心しました。
トルコの二人に「エルドアンは人気があるのか?」と聞くと顔を顰めていました。
「リラ安で海外旅行は大変ですね」というと「円も安いから、他よりも日本の旅行はまだまし」と。なるほどと。
実に、楽しい小旅行でした。お寿司も大変美味しかったです。
鎌倉まで来て、一軒で帰るのも何かもったいなく、2軒目に近くのバーに行きました。
そこも雰囲気がよく、渋いマスターがこれまた渋くシェイカーを振っていました。
「これからお食事ですか?」と、
「恥ずかしながら、腹が減って近くの寿司屋で食べて来てしまった」と。
マスター曰く「あの寿司屋の大将は、最初はスマホのアプリで外国人と会話していたけれど、そのうち英語が話せるようになった」と。
帰路、20時を過ぎた小町通りはほとんどの店は閉まり、人もまばらでした。どこか地方都市の早い夜のようでした。
中東では戦争が起きていますが、今のところ平和な日本でした。
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