新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

2009年下期不動産価格動向予想「車が売れない時代に不動産は売れるのか」

先日、ランチで東京法務局近くの鰻屋に入りました。800円で中国産と思われる鰻丼を食べていると、隣の席からこんな話が聞こえてきました。
26歳と30歳ぐらいの営業職と思われる同僚、先輩と後輩の会話でした。
(後輩)「腕時計の話しならついていけますけど、車の話はどうも苦手です・・・」
どうやら営業先での話のことか、もしくは二人の共通の部長についての話だなと聞く耳を立てていると。
(先輩)「車の話をされると辛いよな〜。何の話だか全く分からないしな〜。」
(後輩)「本当に車の話は苦痛ですよね。僕は免許ももっていませんが、先輩は?」
(先輩)「会社に入った時に営業で必要だと言われて取ったよ。でも自己負担っていわれてがっかりしたよ・・・」

「車の話が苦痛」だと言うのには流石に驚きました。
私の世代では、車の話はある意味「男の会話」にはよく出てきたことだったと思います。
実は、私も今は「車は動けば良い」程度の興味しかないのですが、「車の話を聞くのも辛い」とは、ショックでした。(笑)
私の世代では、上司の「ゴルフ自慢」や「銀座でモテタ話し」や「嫁さん自慢」等々に当たるのでしょうが、それでも「聞くのが辛い」と思ったことはないです(笑)

GMが本日、破産を申請しましたが、もしかしたら米国の団塊のジュニア世代にもこのような「精神的な車離れ」が始まっているのではないかと思います。
米国でも若い世代には、既に車は移動の道具でしかなく、ネットやPCの話の方が盛り上がっているのではと。

私は、「不動産も価格が下がれば売れる」派なのですが(もう古いのでしょうか)、消費者として人口的ボリュームがある団塊のジュニア以下の世代が不動産に対する考えは、上記の車の様に大きく変わってきているのかもしれません。

例えば、私は「港区広尾の新築マンションで75平米、4000万円台でなら流石に誰でも買うのだから、ある価格の臨海点を下回れば、必ず売れる」といった思いはあるのです。
つまり立地が良い場所に良い商品を無理なく買える価格で供給すれば必ず売れると。
しかし、「上司の不動産買った話しを聞くのは辛いよな、何で買うのかね、理解できないよな。家なんて賃貸で充分ですよね〜先輩」なんていう人が増えてきたらどうなるのでしょうか。
「車」でおきている消費者の変化が「不動産」においておきないことはないですよね。
何故ならば「不動産」の方が「車」の10倍はしますから・・・。

ということで、私は、2009年後半の不動産価格動向は、まだまだ底値を探る状態が続くと思います。
政府による住宅ローン控除や、親子間の住宅資金の生前贈与等の後押しに加え今後多少の需給バランスが改善されても、不動産市況は厳しい状況が続くと。
(需給や税制という「数字の問題」以外で大きな変革がおきてしまっていると感じます。)
一番の大問題は、我々の想像以上に20代、30代の方の消費者意識が変わってしまっていることが根本にあるように思うのです。
よって供給サイドは、価格的に無理なく買える物件を供給するのは勿論ですが、彼ら彼女ら「買わない」世代の購入意欲をどうにか喚起する術を考えないと不動産の動きはこのままの状況が続くように思います。
しかし、その方法が分かればトヨタサントリーも苦労していない訳ですが・・・。
小規模の個性的なマンションとか、同じく面で開発された個性的な街並を形成している戸建住宅とか・・・。その個性とは結局デザインと品質なのでしょうが・・・。
どちらにしてももはや大規模・大量供給には厳しい時代かと思います。

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