Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

H氏の世界経済弾丸紀行(第2回)

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さて今回も前回の第1回に続き第2回のメールが届きました。

H氏の紹介:
旧帝大○○大学出身。学生時代は格闘家でもあった。あの武藤敬二や小川直哉と学生時代に引き分けている!!大学時代の専門は生物であったが、就職先の勝手な判断と都合でなぜが不動産業界へ(?)。現在は不動産会社のオーナー兼役員。もちろん現役の一流不動産プレーヤー、かつ個人投資家(株&不動産)。以前、私と同じ某CI(現在ADR再建中)に所属していた私の先輩。
今回、100年に一度と言われる世界経済危機を実際に自分の目で確かめようと2009年8月、約1ヶ月に渡り弾丸世界旅行を決行!


以下H氏のメールより
***

8月3日:月:上海は曇→TG665 17:25発でバンコクへ移動。

深夜3時に就寝し、8時に起床。日本時間になおすと普段と同じ時間になりました。
やはり、朝一はプール。
今日も誰もいない独り占めです。
荷作りをして、チェックアウト。
空港まで時間があるので、浦東を散策にでかけました。
去年はオープンしてなかった、森ビルが会社の命運をかけてつくったと言われる、上海環球金融:上海ワールドフィナンシャルセンターに行って来ました。


アジア一高いといわれる100Fの展望台に上るには、150元:2250円が必要。
迷ったけど、天候が今一で100階は雲の上かと思い、搭乗を断念し地下2階の食堂へ。
ビルの大きさ(上階はパークハイアットが入居)のわりに、地下の食堂街はたいしたこと無い。おもったほど人も多くなく、世界恐慌の影響でだいぶ空きがあることが推測できる。

未だに、建築中のビルが多い浦東エリアをみると本当に大丈夫なのかと疑問を感じる。
しかもビルの下には、ホワイトカラーには絶対なれない地元民が露天を開いている。

こんなたくましさは中国だ。共産主義のなかで広がる格差。しかも日本より明らかに自己責任が徹底している(何しろ信号がない交差点を、人と車が交差してるんだから)。
彼らの子供たちは、このビルをみて将来はこんなビルで働いてみたいなぁぁと思うのだろうか?

とこんな感想と、記念写真をとってホテルへもどって、荷物をピックアップ。
浦東空港から、バンコクへ。

空港でバンコクの予習しないと(笑)。

さて、TG:タイエアーの機内では、私一人がFクラスの客だったために、三人ものCAが対応してくれました。
当然、開けたてのキャビアも独り占め(^^)。
こんなの食ってたら絶対に痛風になるなぁと思いながらも、キャビアをお代わりし一缶、完食いたしました。

さて、驚いたのは空港についてから。
係員が私一人のために、搭乗口にお出迎え。
イミグレーションまで、専用車でおくっていただき・・・(^^;)。
しかも、イミグレもFクラス専用の入り口へ・・・・(^^;;)。
ここまでするのかタイエアー!

滞りなく入国して、荷物を待つこと10秒。
一番に先に出てきた荷物を、今度はタクシー乗り場までキャリーいただきました。

因みに、タイの滞在時間はタイエアーの都合で当初の7時間から18時間に延長。その為、昨晩慌てて、ソフィテルホテルをリザーブしておきましたが、これが幸いしました。当初のように、ホテルは取ってません。夜通し遊びますって。
これじゃ、言えなかったよ。

すべての段取りを完璧にタイエアーに行っていただき、22時にホテルに到着。
さあ、これからタニア通りにくりだそう!
予習の効果があって、カラオケバー:日本人バー「エンジェル」へ。
なんと、客は一人。私が二人目の客。
ホステス全員の視線が突き刺さる中、私がチョイスしたのは、サリナ:SAREENAちゃん。
ここから先は・・・・内緒。

8月4日:火:バンコク快晴→ TG317 18:45でムンバイへ

タイと日本との時差は2時間。
今回の世界一周は西回りなので、毎日一日の時間が長くなっていきます。
ひごろ、24時間では足らない。
と思っている、私を含む諸兄はこんな旅を経験すると良いです(笑)。
今日も朝一からプール(ここソフィテルも、6時オープン。こういったところを日本のホテルは見習って欲しい。)。
睡眠時間は、4時間でもプールへ行かないことには・・・。
飲みすぎた身体のケアのためにも、浮腫み解消のためにも。

プール後、バンコクの繁華街を探訪すべくスクンビット・タニヤを散策。
いたるところで、ホテル・オフィスの建築ラッシュ。
一方、人があふれんばかり。これが東南アジアの活力なのか?
バンコクの、オフィス街が不明なのでホワイトカラーが見当たらないが、どこもフランス人を中心に欧州人が多いことに驚く。
日本のどんな繁華街にも、こんなに外国人の多い街はいないのではないか?

また、AKIHABAという電気店を覗いて見た。
数ある家電のなかでもひときわ目だつ、液晶TV.
なかでも、一番良い場所は
サムソン・LGでしめられ、ソニー・パナは隅っこ。
東芝・三菱・あのシャープですら、満足に扱われていない状況。
日本の家電量販店で、みるサムソンやLGなどは、日本製のよいところを比較されるような対象商品でしかありえないのに、ここでみる韓国商品は、画像は同等。しかも価格は1割以上安い(日本と同じような価格帯12〜20万円)。
これでは、日本の家電メーカーは新興国では勝ち目はありません。
「社長 島耕作」の苦労が目の当たりで理解できます。
日立・東芝・三菱は家電作っていては、生き残れないだろう。

14時にホテルをチェックアウトし、空港まで行く時間には早いのでホテル近くのタイ式マッサージ屋へ。
足の爪・角質まで綺麗にしていただき、2時間で600バーツ:2000円でしょうか。

身も財布(^^;)も軽くなったところで、次の目的地:ムンバイに行くため空港へ。

チャックインカウンターで、チケット(最近はEチケットなので、紙一枚だけど)とパスポートを、提出。
CL「 Do you have a indo visa?」
私「 I am a Japanese . Do I need a visa ?」
CL チェック中
CL「 yes , you need visa .」
私「・・・オーマイガー」

ということで、インドビザを取得していなかった。
というか、インド入国にビザが必要であるという説明がチケットを手配した、JTBから無かったため、未だバンコクに足留めされております。
(T。T)。

その後、空港での状況は、こんな感じ。

日本のJTBに連絡して、状況の確認
バンコクでインドビザが取得できるか?取得までの日数は?

また、一方で外務省に顔の聞く衆議院秘書の友人に電話。タイの日本大使館に手配してインド大使館の場所とビザの確認をお願いしました。

程なくして、友人から電話が・・・。
「すでにインド大使館の窓口がしまっているものの、対外大使館でビザを取得するには最低5日は必要。明日朝最終確認」との回答が。

その後、JTBからも同様の連絡が入りました。

今さら、JTBに愚痴っても仕方ないので、
1.ムンバイ行きを諦めること。(アポイントは断って)
2.チケットの手配(バンコク → シンガポール)をお願いしましたが、

チケットも、その時間では手配できず。
タイ航空でも、もともとの全チケットを全日空で手配しているためにチケットの変更は、全日空とおしでないとできないことが判明し、やむなく、今日のところはバンコク市内へ。
こうなったら、出国するまで(というか出国できる・・・^^;)まで、バンコク生活を楽しむことにしますということで、今日は繁華街:NANA エリアに宿を確保。

夜は、インドに行けなかったのでインド料理を食べて、インドへの思いをはせました。
因みに、日本の男が一人で歓楽街を歩いているのは、
女目当てというよりも、男目当てと思われるらしく、
女性よりも男(・・・たぶん)から声をかけられます。

さあ、明日からどうなるか?明日はどこへ行くのか・・・?
不安なまま、夜が明けようとしています。


8月5日:水:なぜかバンコク:曇

昨晩は、精神的にやられたせいで、レポートを書いた後22時にベッドに倒れ仮眠。
それと、さきほど食べたバンコクのインド料理(それでも、バンコクの高級店。何しろ一人で3000円:ビール2本込み)にあたったのか、水(これは飲用したというより、プールやシャワーで)が悪いのか、お腹が下り始めました。

さて、早朝からJTB神田支店に連絡をいれて、今日もしくは明日のシンガポール行きのチケットを手配。
ほどなくして、今日の19:40分のタイエアー:TG401便が取れたとの連絡が入る。
これで、もとの旅程に戻せると安心。
ただし、JTBでできるのは予約のみ。
発券は、昨日タイエアーで確認のとおり、ANAでないとできないとのことで、ANAオフィス(ここは、有名なタニア・パッポン通りの向かいCPタワーにありました。日本でいうと、歌舞伎町の真ん中にオフィスがある感じ。)に向かいました。

ホテルから、BTSスカイトレイン:モノレールのようなもの)で、NANAからSala Daeng
駅へ。
因みに、海外では仕事柄もありますが荷物が無いときは必ず公共交通機関を使います。
そのほうが、リアルに街の雰囲気や、そこにすむ人たちの息遣いを感じることができるから。
さて、ANAオフィスに到着。
カウンターに座って、Eチケットを見せて、
1. VISAがなくて、ムンバイに行けなったこと。
2. シンガポール経由で、ドバイに向かうのでチケットの手配をお願いして欲しいこと。
3. すでに、JTBをとおしてブッキングしていること。
を、タイ人スタッフに説明。

怪訝そうな顔をしながらも、PCに向かう彼女。
そして、ほどなくしてできないとの回答。

「えっ!」
慌てて、その理由を尋ねるもこのスタッフでは「前例がない・・・」といって、埒が明かず日本人スタッフ(女性)をよんでもらい再度事情を説明。
JTB神田支店と連絡をとってもらう。

細かい事情は抜きにして、状況はこういうこと。
今回のチケットはスターアライアンスメンバーを使っての世界一周旅行であるため、
1.アライアンスメンバーで、日本出発から帰国までのルートが繋がっている。
2.日本出発時に、ANAにたいして料金の払い込みは済んでいて、ANAが各エアーラインとその料金の配分を決めるために、ANA経由でないとルート変更ができない。
3.私が個人的な理由によってANAからの発券後、本来できないはずのUAに直接交渉してルート変更した。

こういうような事情があいからまって、簡単にムンバイ行きを諦めてシンガポールへ移動ということができない状況になっておりました。
まあ、いやらしい言い方ではあるが、バンコクシンガポールのチケットの手配だけをすれば良いのなら、お金で解決ができるのだが、そうすれば、その先の行程が繋がらなくなり、シンガポール→ドバイ行きもいけないという事で、ここはANAスタッフにおすがりするしかありません。

彼女もその事情を飲み込んでくれたのか、東京のヘッドオフィスと連絡をとり、
行程の再アレンジと、各エアーラインへの連絡(今回トルコ航空も理由するのだが、バンコク支店がないため、直接イスタンブールと交渉。トルコとタイ間の時差もあってなかなか決定しなかった。)
総勢4名のスタッフで、チケットの手配をしていただきました。

ANAとしても、初めてのケースということで大変ご苦労をおかけして(これもJTBのミスがスタート)その時間12時から17時まで。タイ人スタッフも、お昼を抜いて対応いただきなんとか5時間がかりで、すべてのチケットがとれました。
結果
1.バンコク ― シンガポール
2.シンガポール ― ドバイ
3.ドバイ ― イスタンブール
4.イスタンブール ― ロンドン
5.ロンドン ― フィラデルフィア
間のチケットは、Eチケットではなくて、今までのような紙のチケットで発行。
その後、私が変更したUA 分だけがEチケットという非常に変則な形態になりました。

唯一の心配ごとは、フィラデリフィアでトランジットしてラガーディア:NYの地方空港に向かうときにスムーズに乗り継ぎできるかということです。アメリカに入国できなかったらどうしよう・・・(− − ;;)。
このトラブルで、改めて感じたこと。
仕事柄、いろいろな経験をしている(好む・好まぬ関わらず)ので、かなりストレス耐性が高いなぁということです。
一瞬、驚きますが、次の瞬間には冷静に次の対応を考えてます。
おかげで、ANAスタッフのあわてっぷりをみても、ものすごく冷静でいられました。

さて、17時にANAオフィスをスタッフ全員の拍手で送り出された私は、まずNANAのホテルに戻らなければいけません。

バンコク市内を走る走る。
BTSで、乗り継ぎ含めてNANA駅まで20分。
ホテルに着いた時刻が17時30分。
スタッフに事情を説明するも、すでに2時間前なのでチックインは無理と諦め顔。
そいつを叱り飛ばし、ボーイにチップを渡し、ホテル前の道は混んでいるので100m先の、大通りでタクシーを捕まえるように指示。
タクシーに乗ったのが17時40分。

道は夕方の渋滞で、ぜんぜん車は動かず。
タクシーの運転手に事情を説明し、「18時30分までにつけば1000BT:3000円・間に合わなければ250BT:750円」
と交渉。俄然やる気をみせた運転手は、クラクションバンバン鳴らしながら、渋滞を抜け高速を140kmでとばして、18時20分に空港に到着。みごと、1000BTを手にしました。

急ぎ、タイエアーのカウンターへ。
カウンターレディは、涼しい顔でチェックインを済ませると、男性スタッフを呼んでくれました。
男性のスタッフは、私の機内持ち込みようの手荷物(・・・といっても、某キャラクターのバック)を持ち、誰もいないFクラス専用のイミグレーションへとおしてくれました。
1時間前の出来事が何も無かったように、出国手続きは完了し、無事シンガポールへ向けて
出発することができました。

やはり欧米系のキャリア(;航空会社)に比べて、アジア系のキャリアは対応が親切。
BA ・ UA なんて本当に酷いもんです。
特にUA
アメリカは、他の国に開放を迫るくせに、自国にはいる路線は他のキャリアを排除する保護主義が徹底しているから、全然サービスが向上しません。
以前(グランドゼロの1年後:2002年)、3時間前にロンドン:ヒースロー空港について、
すでに、クローズしたとチャックインを断られた事がありました。
その後の対応も、お粗末そのもの。
それ以来、米系エアーは信用していません。
でも、今回もだいぶお世話になるのですが・・・。

閑話休題
NANAに戻る時間(:17時)は学生の帰宅時間。
男子学生はあまり目に入らなかったが(^^;)、タイの女子高生は制服で、懐かしい日本のセーラー服のような、女子学生が目に付いた。バンコクという都市のせいか、その多くは車内でも本を読み、勉強をしていた。8月という時期がタイの学校シーズンでどのあたりに始まるのか判らないが、この時期の日本では塾通いを除けば非常に珍しいのでは。
バンコクでホステスを含むサービス業に従事する女性は地方出身者が多いと聞く。
今日ANAで対応いただいたタイ人スタッフの英語はパーフェクト。もちろん日本語も多少は理解できるのだろう。東南アジアでは、今後経済発展が続き、女性の社会進出が進むと思うが、暑くてだらけている男子よりも、勤勉な女子のほうは期待が持てるのかもと思います。
因みに一昨日の夜、お相手をいただいたサリナ:SAREENAちゃんも、米系の金融会社にいたということで、英語はパーフェクト。今年の2月にリストラに遭い、会社を解雇され、3月からホステスを始めたという妹と二人暮らしの27歳。
変な日本語を操るタイ人ホステスと比べ、コミュニケーションも上手にとれました。


22時40分、シンガポールチャンギー空港に到着。

やっぱり、以前来た街は安心します。
今日のお宿は、一泊3000円のフレグランスホテル・クリスタル。

ラブホのような名前ですが、ビジネスホテル。
でも、到着して再度驚きが。

夜のネオン街の真ん中。
そのネオンの多くはマッサージ店。

どんなお店か気になるところではありましたが、今日のところはビールを購入し、ネオン街を散策して終了。
柔道していて自分より大きい相手を見慣れているせいか、自分では、自分の大きさに気づいていないのだが、アジア人の中では一際大きく見えるらしい。
オレンジの短パンで、派手なチェックのシャツきた身体のでかいアジア人には、誰にも声をかけてくれません。

そういえば、バンコクでも少々敬遠されていたかも・・・。
あんまり動いてないけど、疲れた一日でした。
爆睡・・・・zzzz。

8月6日:木:シンガポール:快晴 

クリスタルホテルをチェックアウトして、リッツカールトンホテルに向かう。
途中タクシーの中で、運転手と経済談義。
この国は、政治的に安定していて(基本一党政治)、国民の関心事は経済活動中心。
シンガポールのあとドバイに行くといったら、石油マーケットの動向を聞いてこいという。
私が日本人だとわかると、衆議院選挙のことも知っていて、私が自民党民主党のどちらが勝つことを望んでいるのか、そしてその理由と、選挙後の経済状況、非常に熱心に聴いてきます。

この辺が、この国の活力です。

さて、お気に入りのホテル:リッツです。

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