以前、京都の有名料亭の若女将さんから聞いた話です。
「関西と東京の社長さんを比べると、東京の社長さんは、来る時は連続して来て下さるけれど、何時の間にかぱったり来なくなる方が多いのです。関西(この場合大阪又は京都)の社長さんは、頻繁には来られませんが、長く来てくれる方が多いのです・・・・」
といった内容でした。
まあ、なんで東京の社長さんは総じて持続して通えないのでしょうか?
想像するに東京の社長は成り上がりの社長が多く、見栄っ張りで、金使いが荒いとか、
一方、関西の方は、お金使いにシビアで、かつ老舗の旦那衆が多いとか、思いつく理由は沢山ありますが、どうも受け継がれている「プリンシパル」が若干異なるように思います。
京都では、
「一代果て(はて)」
なる言葉があるそうです。
これも京都で3代続くある経営者に聞いた言葉です。
つまり、京都では、一代で会社が終わることをあまりよしとしない、というより全く尊敬されなといった風潮が昔からあるようです。
東京ではどうでしょうか?
大企業ではないですが、私の周りの中小企業の会社経営者に何代にも渡って会社を維持していこうと考えている方はあまりいないのではないかと感じます。
東京では
「一代でもそこそこ繁栄すればそれで良し」とする風潮はないでしょうか。
「お前もよく頑張った!」と(笑)
しかし、京都では「一代果て」ということですから大変なことです。
更に先の若女将さん曰く、
「東京の社長さんは、少し儲かったら(背伸びをして)車でも最高級車を買いますが、関西の社長は敢えて3段ぐらい落とした車を買います」
と
「かつそれを美徳としている」
というのです。
確かに、かつてイタリヤ車やBMWやメルセデスの最高級車に乗っていた社長さんが業界にも沢山いらっしゃいましたが・・・・。
大阪、京都の社長さん達は、儲かって十分にメルセデスに乗れるお金があっても、敢えてクラウンや今ならプリウス等を選ぶということなのでしょう。
まして「美徳」として敢えてこういった選択をするというのは、やはり文化なのでしょうか。
京都の大企業と言えば、京セラ、日本電産、島津製作所、任天堂、オムロン、ワタベウェディング、ワコール、村田製作所、堀場製作所、そして今や若者達にも人気の王将フードサービス・・・。
どの企業も超健全な堅い優良企業ばかりです。さらに色々な意味で渋い企業かと。
私は、経営も投資も同じ所が沢山あると思います。
それは、
「なるべく長期に渡って持続的に(長い間マーケットに留まって)投資するにはどうしたら良いか?」
そして
「儲かった時にどういった行動を取るか?」
最近これが非常に重要なことなのだと感じます。
投資も経営も京都の様に数代に渡らずともせいぜい一代は続けたいものです。
***
PS.
2月に入って少し暖かくなったので再び海に出ようかと思っていたら、いきなりまた寒くなって雪ですからね。
去年12月上旬にヨットに乗って以来今年はまだ乗っていないのです。
そろそろ出動したいのですが・・・
やはり気合いが足りないのでしょうか。
2月中には乗りに行きたい!もう少し暖かく、せめて15度ぐらいにならないかな〜。
なんて甘ちゃんですね。
「行きたい」気持ちと「明らかに寒いだろう」という気持ちの間で揺れ動いています。
こういう時は「エイ!ヤー」しかありません。
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