Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

連帯保証を取らない米国がつくったトランプ大統領


米国大統領トランプ氏をどのように理解すれば良いのか、世界中のインテリ層が困っているようです。
これまでの発言が、本気なのか、脅しなのか、口先だけなのか・・・。


そんな中で橘玲氏のブログは実に興味深い。

http://www.tachibana-akira.com/2017/01/7446
「ヤクザのビジネスでは、かならずしも発言(恐喝)と行動(犯罪)を一致させる必要はありません。そんなことをすれば、組員の大半は刑務所に入ってしまうからです。しかしその一方で、相手に口先だけだとバレてしまえば、いくら脅してもなんの効果もないでしょう。
そこでヤクザが利用するのが「不確実性」です。99%の確率でなにも起こらないが、1%の確率で殺されるかもしれないと思えば、生命はひとつしかないのですから、要求されたお金を払うのが合理的な判断になります。このようにしてヤクザは、暴力の行使による損失を最小限にしつつ、最大の恐喝効果を実現することができるのです。」


ヤクザのその手法をトランプ氏がとっているといった内容です。
しかし、私は、トランプ氏が恣意的にそういった戦略?をとっているのではないと感じます。


つまり彼は、全く戦略などなく、ただの天然なのだと。
彼は、単純に暴君であった子供時代のまま、つまり懲りないまま大人になった人間だと感じます。
(同大統領が少年時代に気に入らない女教師を殴ったという話しは有名です)
おそらく子供の頃から今まで直情的に言いたいことを言って、かつやりたいことをやって来た、それが7割か8割程度(幸運にも)彼の思うように実現してきた「めでたい人間」なのではないかと感じます。


その証拠にこれまで3回だか4回も会社を破綻させておきながら、未だに巨大ビルや邸宅をもった大金持ちなのですから。
だから彼には「本当の挫折」がない、70歳を過ぎても少年時代のままの「暴君的懲りない少年」なのだと。


日本にも、また不動産業界にもこういった人物が時々存在しました。


しかし、日本では皆、そういった方はいつの間にか表舞台から去りました。


何故ならば、日本では会社の代表個人による連帯保証制度が実に充実?しているので複数回会社を破綻しても復活し、懲りない者を誕生させる土壌など(ある意味残念ながら)ないからです。


よってトランプ大統領という人物は会社の代表個人の連帯保証を取らない(プロジェクトファイナンスが発展した)米国故に生まれた大統領であると強く感じます。


結局のところトランプ大統領誕生によって発生した不確実性は未だ高いままだと感じるのです。



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「活気」と「景気」はイコールなのだ


先日、友人がマカオに行ったのですが、立地の良い物件であれば、何でもない通常のファミリータイプのマンション価格が数億円であったと。

そういったマンションの築年数が30年、40年、50年といったものも多かったと。




以前は1,000万円程度のマンションが今はざっくり1億円になった言った話を聞くと、私なんぞは、幾ら土地が狭いマカオと言えどやはり行き過ぎでその値上がり部分の過半はやはりバブルではないかと思ってしまいます。
しかし、そこまで価格を押し上げて来たのはその要因となった好景気があった訳です。(少なくとも今までは)


一方、マカオは不動産だけでなく、日本に比べ兎に角「活気」があったと言っていました。
カジノの経営は一頃の隆盛は一転し、現在では下降気味だそうですが、それでも街には活気があったと・・・・。

先般、台湾に行かれた方もやはり非常に活気があったと言われていました。
これは香港や上海、その他アジアの新興国を訪れた方が皆が一様に口にする言葉です。
生老病死」の「老」と「死」を感じなかったと言った方もいました。
そこには、ただ「若さ」と「活気」があったと。



日本における何とも言えない活気の無さは、やはり1に高齢化、2に少子化の影響を地方都市だけでなく東京も大きく受けているからだと感じます。



これは根本的な問題故にどうも日銀が金融政策を大きく操作してもマクロ的にはなかなか厳しい道のりなのではと感じます。
移民政策を取れない日本はさらなる「観光の世界一化」と「農業(農地法)の改革と解放」、「医療・介護の分野の働く人の幸福化と産業化」が重要だと感じます。



手遅れにならない内に大きく舵を切らないといけないと。

これは政府の政策も個人のビジネスや投資・資産ポートフォリオも同じですね。




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私とJAFの付き合いは長い。


普段はあまり有難いと思ったことはないが、先日のように夜道、急に車のハンドルが効かなくなり停止した時、JAFの存在は本当にありがたかった。

寒空の中、JAFの車が現れた時、感動すら覚えた。

故障車を当日は家へ、そして翌日はレッカーして頂き修理工場へ持ち込んだ。

これが全て無料なのだ。


私は古い中古の外車に乗っているのでJAFとの契約は不可欠である。

私の車はある意味(日本車に比べ)ハイリスク・ローリターン?かもしれないが、乗り心地とデザインが気に入っているから仕方がない。


私自身もリスクを負う投資家や不動産オーナーにとってJAFのような存在であれば理想だと感じる。

投資行為が上手くいっている時は特段必要ないのかもしれないが、いざという時には役に立つ。

それも「流石だ」と感じて頂けるレベルでだ。


又、更には、将来のリスクを予見して事前事前にリスクを回避するアドバイスをできればと。

リスク回避の価値はある時は非常に大きいことになるはずだ。

そしてこれこそがプロとしての役目だと感じている。





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大勢の人が成功しだしたらピーク


株式投資でも不動産投資でも素人もプロも含め大勢の者が成功しているように感じたらその時がピークなのでしょう。
又はもう坂道を転がり始めているかもしれません。


旅館業でもラーメン屋さんでも長きに渡り成功を収めるのは難しいものです。
(私の家も祖父の代まで旅館業をしていました。)


何でも「業」として長期に渡り結果を出すのはそう簡単ではありません。


投資も賃貸業も「業」な訳ですからそれはそれなりに本来難しいはずです。


しかし、何だかよく分からないが皆が何となく上手く行っている、上手く行っている人がちょっと多いようだ・・・となるとそこには何か不自然なものを感じます。


やはり、そういったことは長くは続かないのではと感じます。


それ故、本来は来たる次の段階に備えて、色々と準備する必要があると思います。



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これが本当の不確実性の時代だ


昨日、某経済誌の購読を辞めた。


トランプ大統領、この人こそが正に不確実性そのものだ。


おそらく私達現代の日本人がこれまで会ったことがない人間が米国の大統領になった。


中学時代のどの不良少年とも異なり、高校時代に会ったどの秀才とも歌舞伎町の不良学生とも異なり、大学時代、六本木を闊歩していたなんだかよく分からない大人とも、不動産業界に大勢いたバブルの紳士達の誰とも違う。


この大統領がこれからどんな行動を取るのか、誰も予想がつかない。


ましてインテリや評論家やアナリストの類には到底予想など不可能だろう。
よって、購読を辞めてしまった。



会社の近くのカフェで、若いOLさんが、
「トランプ、誰かんに暗殺されるんじゃないの!」とのたまう。


いや〜本当に不確実性の時代に入ってしまった。



皆さん、非常口の近くに移る時かもしれません。
ベルトを締めて、準備はできましたか?


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直近の講演実績 by 長谷川高


今年は、「現在の不動産市況と業界の未来」等々と題して、不動産業界団体向けに講演を幾つかさせて頂きました。
全宅の品川区支部、全日の多摩西支部大和ハウス積水ハウスでは取引先である不動産業者さん向けの親睦会等々でも。
やはり業界にも大きな過渡期が来ていると感じました。

その他、土地の有効活用、不動産投資、賃貸業生き残り戦略等々、全国に参りました。
以下主な講演内容と主催者を掲載します。



講演のご依頼はこちらをご参照下さい。
http://www.hasekei.jp/lecture/index.html



2016/11/18
「これからどうなる?不動産市況と不動産経営」
積水ハウス様(豊橋支店)主催のセミナーにて


2016/11/11
「生き残る賃貸住宅経営とは?」
大和ハウス工業様(埼玉支社)主催のセミナーにて


2016/11/05
「生き残る賃貸住宅経営とは?」
大和ハウス工業本社様主催のセミナーにて


2016/10/20
「日本の不動産市況〜現状とその未来」
東京都宅地建物取引協会品川区支部様主催の講演会にて


2016/10/16
「勝つための不動産投資と賃貸経営術」
新潟日報社様主催の『資産いきいきセミナー』(新潟)にて


2016/10/15
「勝つための不動産投資と賃貸経営術」
新潟日報社様主催の『資産いきいきセミナー』(長岡)にて


2016/08/06
「これからの賃貸ビジネス」
全国賃貸住宅経営者協会連合会・京都中央支部様主催のセミナーにて


2016/05/08
「賢いマンション投資術」
東京建物様の不動産・住宅セミナーにて


2016/04/24
「失敗しない土地活用〜これからのアパート経営・生き残り戦略」
岩手日報社様主催『資産をつなぐ一日大学』にて


2016/04/19
「日本の不動産市況〜現状とその未来」
全日本不動産協会東京都本部多摩西支部様の法廷研修会にて



長谷川不動産経済社

ミグ25戦闘機とベレンコ中尉亡命事件の思い出


先日、テレビで旧ソ連の最新鋭戦闘機、ミグ25(MiG-25)戦闘機に乗ったパイロット、ベレンコ中尉が函館空港に強行着陸し、その後米国に亡命したという事件をドキュメンタリーにて再現していました。
それを見ていて私も色々と当時のことを思い出し、懐かしく感じました。



その当時、私の父は石川島播磨重工業IHI)の航空宇宙事業部なる部署でロケットエンジン等の研究開発をしていました。
この事件が連日テレビニュースで報じられていたある夜、それも随分遅い時間に父に会社から電話がありました。
父はその電話が終わるとおもむろにスーツに着替え出し、
「これから出張に行って来る」
と言いました。



父は普段会社に行くようなラフなツイードのジャケット姿ではなく、紺のスーツを着始めました。
私は「珍しい、こんな夜にどこに出張なのか」とも思いました。



行き先を母親が尋ねると「ミグ戦闘機を見て来る」と一言。
険しい感じで急いで家を出ていきました。



それから数日経って父親はぶらっと、そう正にぶらっと帰ってきました。
尚かつ何故か笑顔で帰ってきたのです。



典型的な理系人間で人付き合いの苦手だった父は、普段からあまり喜怒哀楽を顔に出すことはありませんでした。しかし、その時は、何故かにこにこ笑いながら、つまり嬉しそうな顔で帰宅したのです。



私は「ミグ戦闘機はどうだったの?」といったことを父に聞いてみました。
その時返ってきた答えが、一言一句正しく記憶している訳ではないのですが


「大したことが無かった」


というようなものでした。
続けて


真空管を使っていたよ」


とだけ私に告げて、この話しはこれで終わりといった感じでまた何時ものように黙ってしまいました。



それでも、やはり父親はどこか嬉しそうな表情をしていました。



私は「ジェット機真空管??本当かいな?」と半信半疑でした。
当時、テレビ等の家電製品ですらもう真空管など使われておらず、全てトランジスターに換わっていたからです。



それが昨日、テレビを見ていたら、本当にあの最新鋭と言われたミグ戦闘機を分解したら真空管が使われているのを見て、日本の技術者がびっくりする場面が再現ドラマで出てきたのです。



父は30歳でIHIに転職する前は、防衛庁の第三研究所という所で誘導ミサイルの研究をしていました。
昭和6年生まれの父は戦争には行っていませんが、戦争の記憶は深くかつ鮮明にあったようです。
「自分の少年時代、周りの者は皆、戦闘機のパイロットになるのが夢だった。でも自分は戦闘機を造ることをしたかったんだ・・・」とも言っていました。だから自分の夢はある意味叶ったとも。
また、朝鮮戦争当時は、米軍の基地で敵弾を受けたファントム戦闘機の修理の為に(防衛庁から)借り出され、血で染まった操縦席に頭を突っ込んで何機も修理をしたとも言っていました。



ミグ25戦闘機がベレンコ中尉と共に日本にやって来た時は、正に東西冷戦の真っただ中で、今とは全く異なった緊張感がありました。

そして、当然ながら日本の仮想敵国筆頭はあのソ連でした。
ソ連機が日本の空域を侵犯し自衛隊機がスクランブル発進したといったニュースがしょっちゅうテレビで流れていた時代です。現在の尖閣諸島領海に頻繁に越境して来る中国船のニュースにある意味似ているかもしれません。



そのソ連が世界に誇る最新鋭戦闘機を見て、父は父なりに一技術者として確信をもって何かに安心したのかもしれません。




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