新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

高齢化、二極化時代を生き抜くには


先日、午前9時頃、待ち合わせの時間より早く着いてしまいドトールに立ち寄った。
世田谷区郊外の駅前の店だった。
店内はさながら老人ホームの付属施設のようだった。


店員さんが来る客来る客に「滞在は3時間以内にお願いします!」と連呼していた。
お婆さんは「私は時間とかよく分からないのよ・・時計ももっていないし・・」とどこか和やかにとぼけた返答を返していた。
私がカフェラテを頼むと店員は無言だった。


また、これも東京郊外のスポーツジムのプールに行った時、そこは老若男女ならぬ老老男女ばかりだった。
私は「ここはスポーツジムじゃない。老人ホームの付属施設で泳がしてもらっているんだ」と思うしかなかった。ここも世田谷区なのだ。


よく不動産業界の人間はこんなこと言う
「東京(だけは)は今後も人口が増えるし、東京オリンピックも来るから不況知らず」だと。
本当にそうだろうか?
私は実際に日々暮らしてみてそうは思えない。


つまり人口が増えているといってもこれは毎年微増程度であり、一番大きな問題はその人口構成が大きく変化しているということだ。
それは皆さんも至る所で感じているはずだ。


高齢化社会の問題点は福祉にお金が掛かる他色々あるだろうが、私が一番危惧していることは彼ら彼女らが消費をしないということだ。
私の周りでは「3個50円のメロンパンを買って食べている」とか年金に対する文句の話しばかりである。


これでは東京も他の地方都市と同じく「商業」が徐々に疲弊していくばかりである。


私が言いたい事は、こんな時代を経済的に凌いでいくことは、今後ますます厳しくなっていくということだ。
高齢化と経済の二極化(貧富の差)は我々が思うより早いスピードで進んでいる。
ご存知の様に国や政府は助けてくれなんかしない。特に若者を。何故なら国は「年寄りではなく若いんだから何でも良いからとにかく働け」ということなのだ。


ところで、夜の商売の世界も明らかな変化が見られる。
最近感じるのは、バブル絶頂の頃の「銀座」よりも、郊外のキャバクラに魅力的で気立のよい娘がいたりするという事実だ。
若くて色々な意味で魅力的な女性でも食えない者が増えたのだ。
私が以前勤めていた会社では、かつて銀座でも評判の受付嬢達を総務の正社員として雇用していたが、今は・・・・である。


しかし、こんな時代にも女性は逞しい。行動が早い。
男性よりも稼げる時に稼げるだけ稼ごうとしっかりした危機意識をもっているように感じる。


方や、何ら専門分野をもたず、プロとしての技術や技量をもたないのに「セルフブランディング」とかに一生懸命なお目出度い人々が大勢いるようだ。


年金生活者の親に援助をしてもらいながら発展途上国でボランティア事業?をしている自称、社会的起業家君もいた。
しっかり稼いだ後からでも社会的活動は遅くないだろうに。
もう最初から「稼ぐ」ということを避けているのか「嫌っている」のか・・・。
しかし、世の中そんなに甘くない。
自分一人食えなければボランティアだろうがNPOだろうが持続させることはできないのだ。


では、何から始めるべきなのか?
当たり前のことだが、まずは自分の専門分野をもち、一刻も早く本当のプロになって一人前に稼ぐ以外ないではないか。
髪型や服装やクレンジングオイルを気にするのは引退された元SONYの出井さんに任しておけばよい。


セルフブランディングだなんて言っている者で一流の仕事ができる人間に会ったことがない。
兎に角早いうちに堂々と稼げろうようになるしかない、そしてこれを急げ。


高齢化も二極化ももっと状況は悪くなる。それも想像以上に早く。
国や政府は助けてくれない。これだけは間違い無い。



長谷川不動産経済社