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ささやかな幸せを感じる力と努力

只今、テレビで巨人軍が優勝しました。
原監督の目に涙が浮かんでいます。
思えば、高校生の時、授業中にラジオでドラフトを
聞いていたことを思い出します。
巨人軍が東海大学の原選手を1位指名できるくじを引いた
時、静かな授業中にも関わらず「やったー!」と歓声を
あげガッツポーズをしたものです。
私は元来野球少年で、毎晩テレビで巨人戦を21時半ごろ
まで見て、中継が終ると、ラジオに切り替えて
風呂に入りながら引き続き聞いたものです。
長嶋選手以外にも末次や柳田選手が好きでした。
つまり、自分同様、地味な5・6番打者ぐらいの選手を
ご贔屓にしていました(笑)。

思えば、あのころは、昼間は自分で野球をして、夜は
テレビやラジオを聞いているだけで、まあ、本当に
毎日幸せでした。
自分だけでなく、団地の近所の友人達も同じだったと
思います。

今晩の巨人の優勝決定戦は、民放のどの局でも中継
されていませんでした。
巨人の不人気故のことです。
NHKの衛星放送のみでした・・・。
実は、私も知りませんでした。
もう、巨人の優勝に興味をもてなくなっています。
一般的にもあまり感心の無い出来事になって
しまったのでしょう。

これは、果たして、サッカーの人気が上がり、野球人気
、巨人人気が低迷しているからなのでしょうか?

私は、野球そのものにスターが居なくなったとか、
他の娯楽が増えたとかいう以前に、
私も含め多くの日本人が
「ささやかなことに幸せを感じる」心を失って
しまっているのではないかと思います。

ささやかなことに感動したり、幸せを感じることができた
ころは、正に「毎日が幸せ」でした。

皆さんもそうではなかったですか?
仏教では、幸せになるには、二つのことを実行すれば
良いと言われています。
「小欲」

「利他」
です。
「欲を小さくもつことが幸せに繋がる」と。
年収○○万円あれば、幸せに暮らせるはずなのに、
1000万円、いやもっと2000万円、いや5000万円!
となってしまっては、際限がありません。
バブル崩壊時には、この「際限の無い人間の欲」が
多くの法人、個人を葬りさりました。
歴史を見ても明らかなように「欲の増殖」と「崩壊」
は何度となく繰り返し起こるようです。
巨額の資金や不動産を動かすことに高揚感や幸福感
を感じる人間より、
季節の移り変わりや、
自分のご贔屓の球団の勝敗に一喜一憂できる人こそ
幸せに一番近いのかもしれません。
何に対して努力するかは、人それぞれですが、
小さなことにでも幸せを感ることができるように
努力することが一番幸せへの近道のように感じます。
最近、神様がそう言っているように思う時が確かに
あります。

長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)