新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

リーマンの破綻とAIGの救済

ここのところの目まぐるしい米国の金融業界の動きは、
正に日本のバブル崩壊時の金融危機をなぞる様に進んで
います。
もちろん、その破綻の直接的原因は日本と米国では異なりますし、
何よりスピード感が違います。
しかし、今回の様にお国は変われど正に歴史は繰り返すという
ことでしょうか。
投資を勉強する上では、やはり過去の歴史や事例を勉強
することは、実に有効かつ最善の方法だとも思います。
私も過去に投資で多くの失敗をしてきましたが、
後になって、「これは、もう昔から既に何度も繰り返されて
きたことではないか!!」と後々、自分の不勉強と経験の無
さを嘆いたことも幾度となくありました。
残念ながら、こういったことは、これからもあるのだと思います。
自分の血を流す経験こそが、本当の「知恵」や「知識」と
して本当の意味で「身に付く」のだと思いますが・・・。
流れる血が大量になりますと、これは、それこそリーマン
と同じ運命を辿ってします・・・・。
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さて、リーマン・ブラザースが破綻し、AIGが救済されました。
これは、日本のバブル期の何時ごろの当たるのでしょうか?
日本の大手メガバンクが売り込まれ、倒産危機にあると噂され、
りそな銀行公的資金が入った時点にそっくりのようにも
思われますが、果たしてどうでしょうか。
当時の日本(りそなへの公的資金投入時)は、他の大手メガバンクでは
実は不良(不動産)債権に処理の山は既に超えていたという
新聞紙上では掲載されていない実態がありました。
また、大手一般企業の財務体質の実態も改善は進み、
バブル崩壊以後15年以上の低空飛行から、テイクオフする準備が
(民間の血の出るような自助度努力で)既に出来ていたと
思います。
それゆえ私も、当時、あのタイミングでそれなりの額を投資しました。
しかし、米国の実態経済は、当時の日本に比べ、
大底から離陸するような状況ではないと思われます。
不動産市況の底もまだ打っていません。
個人が購入した家の下落傾向もまだ続きそうです。
しかし、金融当局と政府の動きは大胆かつ迅速です。
政府と金融当局の動きに、民間の動きや実態の経済市況が
付いていけてないという感じを受けます。
しかし、この「先手、先手」が本来の当局と政府の
正しい姿なのかもしれません。
(日本の当局が、ただ単純にあまりにも後手であった
ということでしょう)
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今日現在では、米国金融も今が大底なのか判断に苦しむ
ところですが、数ヶ月から1年先を織り込むのがマーケット
だとすれば、少なくとも、大手金融の大底は、近いのかもしれません。
しかし、かつての日本経済においてりそな銀行に公的
資金を注入した後に市況が好転していったように、
AIGへの公的資金注入を機会に米国経済自体が上昇に
転じるようなことにはならないと思われます。
前述の様に、公のスピードに米国経済の実態が追いつくのには
まだ少し時間が掛かると思います。
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PS.
AIGリーマン・ブラザーズもこれまで様々な手法で
(直接・間接に)日本の不動産に莫大な投資をして
きました。
おそらくこれらは、今後処理される可能性が高いと
思います。
そうなりますと、それなりの量の不動産
(中型以上の収益物件が中心ではありますが)
市場に出てくる可能性があります。
日本法人が会社ごとM&Aされる可能性もありますが、
おそらく「最高の投資済み物件」ばかりではないでしょうから
関連するファンドも含め、売り出し不動産で市場は賑やかになる
かもしれません。
再度、不動産市況の需給バランスの実態が崩れる引き金になる
可能性があるように思えます。


長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)
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