ドバイ破綻で巡り巡って株式・不動産共に二番底となるのか!?
いきなりでしたが意外なところから遂に来ましたね。下記のニュースをご覧ください。
欧州金融市場に「ドバイ・ショック」=政府系企業が返済繰り延べ要請
【ロンドン時事】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府系持ち株会社が、債権者に総額590億ドル(約5兆円)に上る債務の繰り延べを求めると発表したことをきっかけに、26日の欧州株式市場で、銀行株が売り込まれるなど、金融市場全般に影響が広がった。
ドバイ政府は、国債発行で資金を調達するなど、懸念払しょくに躍起になっているが、市場は、中東の金融センターを目指して急発展を遂げてきたドバイの異変に、敏感に反応している。今後も資金調達が難航する事態が続けば、金融市場への影響が一段と拡大する恐れもある。
報道によると、ドバイ政府は25日、政府系持ち株会社ドバイ・ワールドの返済繰り延べを債権者に求めると発表した。ドバイ・ワールドの投資先は世界各国の多岐にわたり、これら企業への影響にも注目が集まっている。(2009/11/27)
「政府系」の企業が「5兆円」の「債務の繰り延べ」を求めていることは、これ日本で言えば何なのでしょうか?かつての住宅都市整備公団が借金を返せなくなくなったというレベルなのでしょうか?
しかし「5兆円」ですよ。この金額、貸し出し先はEUの金融機関が中心だそうですが、この金額は、新興国の一国家の破綻を意味している額ではないのでしょうか?
以前弊社主催の個人不動産投資家向けセミナーで使用されたドバイの地図をご覧下さい。
みなさんこの地図というか都市計画を見て何を感じましたか?
私、これを見て何を思ったかと言えば、
「これは都市計画ではなく子供のお絵描きだ!」
と思いました。
砂漠の中に書いた子供のお絵描き。
その時のセミナー講師の長谷部氏によれば
「夏のドバイの気候は50度以上、アラビア海は30度以上で風呂のようだった。人が原則外を歩いていない」とのことでした。(冬は涼しいので、富豪は冬に集まるそうですが・・・)
参照:「当ブログへ寄稿頂いた長谷部裕樹さんの世界経済弾丸紀行から」
http://d.hatena.ne.jp/digicon/20090809
http://d.hatena.ne.jp/digicon/20090811
そんな場所に(あくまでも規模的に)世界一の都市、世界一のリゾートを作っても本当に人が集まるのかと私は単純に思いました。
将来的には、間違いなく、この都市は廃墟になるのだろうなと思いましたが。
しかし、破綻までは早かったですね。
また、オイルの力で盛り返すことができるのでしょうか?
この影響はドバイへの投資の中心であった欧州の銀行だけでなく、当然日本にも巡り巡って影響を与えることになるのでしょう。
怖いことです。
ちなみに今日の日本の株式も流石に大幅下落しました。
(日経)東証大引け、「ドバイショック」や円高で急落 TOPIXは4月1日以来安値
27日の東京株式市場で日経平均株価は急落。終値は前日比301円72銭(3.22%)安の9081円52銭だった。下げ幅が300円を超えたのは8月17日(328円72銭)以来で、7月13日(9050円33銭)以来の安値で終えた。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国政府の政府系持ち株会社、ドバイワールドの資金繰り懸念から前日の欧州株式相場が大幅安となった流れや円相場の上昇を嫌気した売りが膨らんだ。後場中ごろからは自律反発を期待して朝方に買った参加者による見切り売りも加速し、一段と下げ足を速めた。
東証株価指数(TOPIX)も続落。終値は前日比18.55ポイント安の811.01で4月1日(793.82)以来の安値を付けた。
「ドバイショック」を受けてアジア株式相場や米株価指数先物が軒並み急落。世界的な株高や商品高をけん引してきたリスクマネーが今後、資産圧縮を急ぐとの見方が売りに拍車をかけた。
東証リート指数も814.88と安値を付けました。
良く見るとここ3カ月リート指数はしっかり下がってきているのですね。
直近の安値更新です。
半分以上が金融機関や機関投資が保有するリートはやはり個人投資家も不動産市況の先を読む上で当然注目していくべきでしょう。
さて・・・・。
薄氷を踏むように凌いで凌いでいた世界経済もこれをきっかけに2番底に落ちていくのでしょうか?
UAE→欧州(の銀行)→米国→日本とかろうじて世界を回っていた血液=お金がまた逃げていきそうで怖いです。
「不動産の2番底が来るのですか?」とよく色々なところで質問されます。
答えは「神のみぞ知る」ですが、きっかけは何時も意外なところからやってくることは歴史を振り返れば明らかです。
少し怖くなってきました。
今晩のNYどうなるのでしょうか・・・・??
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