新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

コムスンの施工監理能力

以前、コムスンが老人ホーム用地を高値で買ってたのは、
まだ記憶に新しいです。
「あんな高値で買って採算が合うのか?」
しかし、先日以下の様な記事が出ました。
(以下読売新聞より)

介護事業を手がけていたグッドウィル・グループ(GWG、東京)が東京都世田谷区内に開設した高級有料老人ホームで、建築確認を受けた設計に比べ、実際の鉄筋本数が少ないなどの不整合が多数あることが、30日、東京都の調査でわかった。
食い違いのある柱や梁(はり)などの部材は、約800か所確認された。事態を重視した都は、建築基準法上の耐震強度を満たしているかどうかの検証を始めた。GWGなどは同日午後、説明会を開き、入居者にこうした経緯を説明する。
この有料老人ホームは、2006年5月に開設された「バーリントンハウス馬事公苑」(7階建て、139室)。構造計画研究所(東京)が構造設計を担当。指定確認検査機関の日本建築設備・昇降機センター(同)が建築確認を行い、東急建設(同)が建設した。入居一時金は1室5000万円台から3億円。入居者約70人の平均年齢は75歳で、うち2割が要介護・要支援の状態にある。

想像するに、土地を高く買った分、相当建築費をネゴしたことは
容易に想像できます。
この高級老人ホームの譲渡を受ける予定であったゼクスさんの調査で
判明したとのことです。
コムスンには、恐らく自社の老人ホームを建築するに当たって
社内に施工監理できる担当者がいなかったのでしょうか?
多分いなかったのでしょうね。
こういったぽっと出た会社は、ゼネコンと設計事務所を信じて
終わりということでしょうが、そんな性善説は、業界では
通用しません。
施工したゼネコンや施工監理をしていた設計会社に責任も
もちろん大きいですが・・・。
この老人ホームは、入居者は区分所有権を購入しているのでは
なく、利用権を買っているそうです。
どちらしても、大企業が事業主で大手企業が施工し、
民間の建築検査をしっかり受けていてもこういった問題が起こる
こるとは、誠に残念です。
こういったことが繰り返し起こるので、外資系の投資ファンド等が
日本の不動産を買う場合に費用を掛けてでも
「エンジニアリングレポート」を取るのでしょう。
以前は、地震大国だからという感じでしたが、近年では、
やはり日本の施工(監理)は根本的に信じられないということで
しょう。
PS.
以前、グッドウィル元会長の軽井沢の別荘がテレビで紹介
されていました。
数千坪でテニスコート付き・・。
「介護と日雇い派遣の会社のオーナーが別荘自慢か・・・
社員が使える保養所なら分るが・・・」
といやな気持ちになったのと同時に、
「この人、この感覚で大丈夫かな〜」と率直に思いました。
やはり、
「世は栄枯盛衰」
「驕れるもの久しからずや」
ですね。
長谷川高(デジタル不動産コンサルタントLTD.)