Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

アドバンス・レジデンス、日本レジデンシャル投資法人を吸収合併

やっと決まりましたね。8月7日日経の記事から

3月に経営破綻したパシフィックホールディングス傘下の不動産投資信託(REIT)、日本レジデンシャル投資法人は6日、新たなスポンサー(支援企業)に伊藤忠商事と同社系列のREIT運用会社を選定したと発表した。来年早々にも伊藤忠傘下のREITと合併する計画。国内初のREITの合併事例が出ることで、業界再編機運が高まりそうだ。
 日レジデンスは同日、伊藤忠系列の住宅系REIT、アドバンス・レジデンス投資法人と合併に関して基本合意。9月中をめどに合併の本契約を結び、投資主総会の承認を経たうえで早ければ来年早々の合併を目指す。


これとほぼ同時に以下の通りムーディーズから日レジデンスに対する各付けを引き上げる方針の発表がありました。

ムーディーズ日本レジデンシャル投資法人の格付けを引き上げ方向で見直し
2009 年(平成21 年)8 月7 日、東京、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、日本レジデンシャル投資法人NRI)の発行体格付け及び無担保長期債務格付けB1 を引き上げ方向で見直す。今回の格付け見直しは、アドバンス・レジデンス投資法人ADR)とNRI の合併に向けた基本合意書に関する2009 年8 月6 日の両社の発表を受けたものである。
(中略)今般の発表時点では、合併の実現の時期などに不確定な部分が残るものの、ムーディーズNRI の事業再構築が早期に進む可能性が高まったと考え、格付けを引き上げ方向で見直す。
また、発表によれば、ADR のスポンサーである伊藤忠商事株式会社(Baa1)が新投資法人を継続してサポートしていく方針が示されており、本合併が実現すれば統合会社の信用力はNRI を上回り、複数ノッチの格上げの可能性もあると考えている。
見直しにおいて、ムーディーズは、合併手続きの進捗状況、ローンの借り換え、及び投資法人債の償還動向等について注目していく。


今後は、随時格付けも当然ながらアップしていくでしょう。
但し、将来の分配金がどうなるかは、まだまだハードルがありそうです。
9月以降、日本レジデンシャル投資法人が過去に発行した投資法人債の償還が次々に約100億円単位でやってきます。
これを伊藤忠商事の信用力と政府の各種支援により、「安い金利」で借り替えることができるのか、または再度法人債を発行して政府系の引き取ってもらえるのか、どちらにしても「金利」に注目です。
これまでよりも金利が上昇するようであれば明らかに分配金は減りますが、そこは伊藤忠さんの信用力で引き続き(できれば更に安い)金利で償還及び借り換えに対応して頂けると期待したいです。
どちらしても業界第4位のレジ系大型リートの誕生です。

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