新東京邂逅記 by 長谷川高

厳しい時代を生き抜く為の資産防衛と不動産戦略

ある元事務次官との会話〜「日銀の出口戦略」

 今年も終わろうとしています。皆様、今年も大変お世話になりました。

 今年のある夏の日、総勢4名で元財務省事務次官A氏を囲む暑気払いが行われました。その時の会話を何かの参考になればと思い、今年最後のブログに掲載させて頂きます。

 

 その会食の席で、私は、かねてから気になっていた事柄

 

「日銀のマイナス金利政策、及び出口戦略は可能か?」

「日本の金融機関の将来」

「日本経済の行く末」

 

について、Aさんに色々質問させて頂くことができました。

 

 結果、元事務次官の方からは大変興味深いお話しをお聴きすることができました。

 元事務次官とのやりとりを要約しますと。

 

 「日銀の出口戦略はない。黒田さんや安倍さんが代わっても、この政策を誰がやれるのかというよりは、もう国として継続していくしかない。一度始めたからには、日銀も政府としても途中でやめることはできない。出口戦略をやるとしたら景気が上向くかもしれない例えば50年先ではないだろうか。」

 

 「その間、銀行は大きく疲弊するだろう。銀行の打つ手はない。今後さらに金融機関が痛めばお金が回っていかなくなるだろう。また、人口の減少及び、年金生活者を始めとしてこの超低金利では需要は先細っていくばかりであろう。」

 

 「その結果として、結局日本経済は、『白色矮星』のように徐々に衰えていくと思われる。別の言い方をすれば、冬山で徐々に体温が冷えて死に近づいていくようなものかもしれない。」

 

 「私は、最近、黒田さんは、太平洋戦争勃発時の山本五十六長官に例えている。山本長官は、当初からまずは奇襲戦を挑み、早期に終戦条約を締結し、戦争を終了させるしか日本が生き残る方法はないといった戦略だった。しかし、当時の政府や軍は、本土を空襲され、原爆を落とされ徹底的に破壊されるまで戦争を終結することができなかった。

 黒田さん及びその周りの取り巻きも、当初、ほんの数年で、つまり短期で一連の政策を終わらせる予定だった。私も現役時代そう聴いていた。しかし、結果が出ず、途中でやめるわけにはいかなくなってしまった。今後は、太平洋戦争時代の政府と同じように行くところまで突き進むのだろう。」

以上です。

 

 私自身が漠然と考えていた通りの、いやそれ以上に明確なお答えを頂き驚きました。

 ということは、結局、これから将来、自分の周りの「経済」に関して、国や政府を頼りにすることはできないということでしょう。

 自助の精神と申しますか、自分でどうにかやっていくしかないわけです。

 私がこれまでも拙書に書いてきた「生き残り戦略」を色々な形で試し、これからもお伝えしていきたいと存じます。

 私自身、来年も色々と実践して参りたいと存じます。

 

 今年1年間ありがとうございました。

 皆様、よいお年をお迎え下さい。

 

白色矮星

恒星の進化における最終形態の一つ。太陽と同程度の質量を持つ恒星が核融合反応を終え、内部のエネルギー源を使い切って外層を放出した後に残った、極めて高温・高密度の天体。余熱で光と熱を発しているが、やがて冷えて暗くなり、黒色矮星となる。

 

新刊「不動産2.0 」

f:id:digicon:20191213160037j:plain

Amazon → http://u0u1.net/v6bg 

 

 長谷川不動産経済社