Japan Far East Real Estate

Hasegawa Real Estate and Economy, Inc.

タクシードライバーとセレンディピティ

私は、ビジネスにおける「偶然」というものに時々驚かされます。 皆さんもこれまで様々な「良き偶然」に図らずも助けられたといったことが何度かあるのではないでしょうか。 さて、この「良き偶然」をどうにか招くことができないものでしょうか。最近よく使…

「婚活と不動産購入の共通点」

私は、必ず(不動産)を購入又は投資をしたいという方に会うと「購入た投資の理由」を冒頭に聞くようにしています。 ある時、ある男性の答えが今風で興味深かったのでご紹介したいと存じます。 その方の動機は「仲の良い友人が嫁さんをもらい、それが羨まし…

旧山の手の復活

3.11の東日本大震災以後、東京における旧山の手の住宅地が見直されてきているように思います。 3.11の大震災自体は東北地方を中心で起きましたが、首都圏も今迄にない程に揺れましたし、東北の惨状をテレビ等で目に焼き付けなかった方はいない訳です。 また…

時代を超えたストックビジネスの優位性

かつて長野県の諏訪に行った時のことです。ガイドブックで諏訪湖の湖畔に公衆浴場を偶然見つけました。旅の疲れを癒そうと訪ねてみました。 場所は、諏訪湖の周遊道路沿いに建つ温泉旅館であれば一等地と思われる場所に位置し、実際、その公衆浴場の周りには…

あなどるなかれ、お弁当男子

不動産業界では、第一次ベビーブームと言われる第二次世界大戦直後に生まれた団塊世代の子供達、いわゆる団塊ジュニア世代(おおよそ1970年代生まれの世代)に対して、以前より大きな期待をしていました。 つまり、彼らがまだ20代の頃から、「今後不動産業界…

街のパン屋に習うたった一人の生残り戦略

みなさんがどんなお仕事をされていようとも、みなさんの立場が会社員、個人事業主や小さな会社の経営者、いずれであったとしても、こんなことを思ったことはありませんか。「仕事がうまくいったりいかなかったり、この先どうなるのだろうか。安定させること…

学生向けワンルームマンションの厳しい未来

不動産投資において、「立地こそが命」であるということに異を唱える方は少ないと思われます。 将来において、資産価値が落ちない物件を誰もが求めています。 資産価値が下落しない物件とは、別の言い方をすれば将来も家賃が下がらない物件、併せて空室率が…

「総合商社」と「お百姓さん」を目指そう

弊社で投資コンサルティングを行う場合、その方の年収をお聞きすることがあります。 これは、その方がどの程度の価格までの不動産を購入できるかということをおおよそつかむ為であり、また、どの程度のローンを組むことが安全であるかを知る為です。 ここ10…

総合商社はなぜ潰れないのか

私はかつてデベロッパーと呼ばれる不動産会社において、企画開発の業務に携わっていました。この企画開発とは、マンションやビルを建築するのに適した用地を探し、プランを入れ、事業収支の予想を立て、適正な価格であれば投資し、ほぼ建物が着工するまでの…

見掛け上の利回りを疑え!

弊社のお客様にもよくコンサルティング時に申し上げるのですが「見掛け上の利回りを疑った方が良い」と。 仮にAという物件があって、表面利回りが10%として現在満室としましょう。一方やBという物件があり、利回りが6.5%としましょう。 仮に同じ価格であ…

引退するスポーツ選手向けのマネー講座

私が不動産会社のサラリーマン時代、周りの女性社員が度々「不動産のことをよく分かっていない男性とは怖くて結婚できない」と言っていました。 確かに不動産は非常に高額な買い物ですが個人的には「少しオーバーだろう」と感じていました。しかし、現在にお…

日本の資産家、富裕層は既に気付いている

アベノミクスの経済効果以降、日本の富裕層も動きも活発化してきました。 勿論、相続税の増税が迫っている影響も大きいようです。 実際、富裕層の方々は相続税率の上昇と基礎控除額の減少を見越して、現金や株式を相続税評価上、税額を軽減できる不動産へ組…

外国人投資家から見た東京不動産マーケット

日本だけでなく、ワールドワイドにこの東京という都市を国外の投資家からの目でみるとどう見えるのでしょうか。実は東京オリンピックが決まった後と前では新興アジア諸国富裕層の日本への投意欲は変化したようです。とことで、シンガポールの高級マンション…

湾岸エリアにおける不動産の未来

昨今、東京の不動産マーケットでは随所随所で(過去一年、二年の価格上昇を経て)再度リーマンン・ショック前まで不動産の価格が上昇してきたと感じ場面に出くわすようになりました。 この1・2年の不動産市況を見ますと見逃せない大きなトピックスがありま…

不動産保有会社を分離しての事業承継

私がかつて通っていた大学はミッション系の私大でしたのでオーナー企業の子弟が比較的多く在籍していました。中には父親の外車に乗って通学して来る同級生もいましたし、就職も父親や祖父の会社にそのまま部長や常務といった肩書きで入社していた者もいまし…

あの夏、知覧への旅

以前20代の後半、休みの度に日本全国を旅して回った。 当時の文化人の本に20代の内に一人旅をすべきと書いてあった。 私は素直にそれに従った。 ある夏、九州を電車で回った。 東京から新幹線で福岡へ、その後平戸、熊本、そして鹿児島へと。 鹿児島市内…

理研、笹井先生の死について

私が子供の頃、私の母は東京郊外の国立M病院に看護婦として勤めていました。 このM病院は、当時から特に整形外科が有名で「世界の斉藤」と言われる名医がおられました。 よって日本中からこの先生の診察や手術を受けに患者さんが来ることや、夏休みの頃にな…

心の声に従え

不動産業界で働いていると時々できれば逃げたくなるようなことが起こることがあります。 現在では「君子危うきに近寄らず」で商売をしていますが、サラリーマン時代のバブル期とバブル崩壊時の処理の時期にはそうも言っていられないことがありました。 私は…

マハラジャVIPルームの夜

私は未だに「CD」のことを「アルバム」と言ってしまう。「パンツ」のことを「スラックス」と。また「クラブ」という言葉は何時も出て来ず、未だに「ディスコ」と言ってしまう。 そのディスコを初めて知ったのは中学3年生の夏、同級生が西武線に駅のホームに…

高齢化、二極化時代を生き抜くには

先日、午前9時頃、待ち合わせの時間より早く着いてしまいドトールに立ち寄った。 世田谷区郊外の駅前の店だった。 店内はさながら老人ホームの付属施設のようだった。 店員さんが来る客来る客に「滞在は3時間以内にお願いします!」と連呼していた。 お婆…

I先生は最後に評論家になるなと私に言った

小学校4年の2学期の終わりにクラス担任のI先生が急遽退職されることになりました。ご結婚と出産を控えてのことでしたが、親達は「学年の途中で担任を辞めるなんて」と、若干非難がましいことを言っていました。 私にはそのことが何が問題なのかよくわかり…

表参道で見た昼酒

先日、真夏の様な気候の平日、原宿表参道の裏通りを歩いていました。 ランチタイムだったのですがなかなか何処で食べるか決めかねていました。あるアジア系料理屋の店の前で足が止まりました。 中を見ると残念ながら既に満席でした。 さて次の店にと思った時…

目黒雅叙園と雅叙園観光の顛末記

不動産業界では時々「お化け物件」とか「幽霊物件」と呼ばれる物件が出回ります。 特にバブル期からその崩壊期においては幾つもそういった物件が出てきたと記憶しています。私にとって記憶に残る案件としては「ミャンマー大使館」、「フィリピン大使館」、「…

新興国における実物不動産と不動産会社株の考察

私は、未だの新興国の不動産投資には消極的です。 つまりカントリーリスクがよく分からないのです。 簡単に言うと政変による法律の改正、税制の変更等が怖いのです。 しかし、私の親密取引先やお客様の中でもシンガポール、香港、マレーシア、タイ等々に実際…

富裕層はセブンコーヒーを飲み日替わり定食を食べる

職業柄、富裕層と言われる方々によくお会いする機会があります。 最初に断っておきますが、私自身は普通のサラリーマンの家に生まれ小学校から高校まで公立でした。 一応東京都内に暮らしていましたが、中学に上がるまで「私立」といったものが存在すること…

東京も大きく二極化へ〜都心の範囲がどんどん狭くなっている

私が生まれ育った多摩地区で、高校に進学した折、新たにできた友人へ 「どこから通っているの?」と聞いて 「国立だよ」とか「府中」などと言う言葉が返ってくると 「お〜スゲ〜都会!高級住宅街じゃん!」と思ったものです。実際、国立などは今も街並が美し…

物事が複雑になり過ぎたと思ったら原点に帰る

これまでなんだかんだと色々な趣味、スポーツをやってきました。 中には流行を追ってどこか無理をしてやってきたものもありました。 しかし、ここに来てもう「あれもこれも」という訳にはいかなくなってきました。 一つは「時間」の問題が大きいと言えます。…

法務省にて講義「時事経済・不動産マーケットと新たな潮流」

今年も法務省の省内研修に教官としてお招き頂きました。 これで3年連続となりました。ここを訪れる度に、今年も事件、事故等に遭わず無事で良かったと感慨深い気持ちになります。この明治政府がドイツの建築家に依頼し建てた建物は内側も、外観に劣らず荘厳…

資産家の向け年内税金対策と注意点

早いもので今年もあと一月強となりました。 さて、今年から来年にかけて大きく税制が変わっていきます。 それ故、私もここに来て、弊社のお客様に代わって顧問税理士の先生に色々と確認する機会が増えました。 今回は、特に資産家の方向けに、その税制改正を…

これから上京される方に是非

時代の流れるのは早いもので、拙書「家を借りたくなったら」(WAVE出版)をかつて読んで上京したとう方に時々お会いすることがあります。 この度、約10年前に出した拙書の第7刷が決まり、計3万部となりました。読者の皆様、ありがとうございます。 この本は…